今日の為替市場ポイント:、東京市場休場で主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続く見込み

2019年4月29日 08:36

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記事提供元:フィスコ


*08:36JST 今日の為替市場ポイント:、東京市場休場で主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続く見込み
26日のドル・円相場は、東京市場では111円45銭から111円79銭まで反発。欧米市場でドルは112円03銭まで買われた後に111円43銭まで反落し、111円56銭で取引を終えた。


本日29日のドル・円は主に111円台半ば近辺で推移か。東京市場は休場となるため、アジア市場におけるドル・円などの主要通貨の為替取引は、動意薄の状態が続く見込み。


先週26日(日本時間27日午前)にワシントンで開かれた日米首脳会談では、トランプ大統領が農産品の関税撤廃を要求した。米国側が農産品の関税撤廃を要求したのは想定内の行動とみられていたが、トランプ大統領は5月中に貿易交渉での合意を目指す意向を表明した。市場関係者の間では「決着は早くても7月以降」との見方が多く、貿易交渉が5月中に終ることはないと想定しているようだ。


また、報道によると、首脳会談に同席した茂木経済財政・再生相は「米国側から為替条項や自動車の数量規制の要求はなかった」と述べているが、米ホワイトハウスは「自動車や農業、サービスなど米国の重要な輸出産業は、長い期間日本の高い貿易障壁に直面して巨額の貿易赤字につながっている」との声明を発表した。為替問題については、貿易交渉の場における為替問題の議論の可否について今後行なわれる財務相の協議で決定されるもようだが、市場関係者の一部は「米国側が貿易交渉で為替問題を持ち出す可能性は残されている」と指摘している。《MK》

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