牛角創業者:西山知義氏の外食事業への執念

2019年3月26日 16:32

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 2月18日付けで、「いきなり!ステーキに立ちはだかる前門の虎、後門の狼」なる表題の一文を記した。内容の詳細は省くが「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスに容易ならぬ事由が発現し、強力なライバルが出現したというものである。その折に「後門の狼」としたのが、ダイニングイノベーションという存在である。牛角の創業者の西山知義氏が代表取締役会長を務める2013年創業の新興勢力だ。

【こちらも】「いきなり!ステーキ」に立ちはだかる前門の「虎」、後門の「狼」

 そのダイニングイノベーションの全容が3月20日、明らかになった。焼肉事業「焼肉ライク」・しゃぶしゃぶ事業「しゃぶしゃぶれたす」・蕎麦事業「じねんじょ庵」の3ブランドを4月1日に分社化するという、ニュース配信が全容解明の元となった。それによるとグループの全容は以下のような具合である。

★グループ全体の総店舗数は22日の「焼肉ライク」横浜鶴屋町店オープンで200店舗になる。分社化する3ブランドはFC展開を含め23年までにそれぞれ300店舗・93店舗・70店舗を目指す。

★グループ全体のブランドは前記の3ブランドに加え「キンタン(金牛タン塩と和牛サーロインを焼き、しゃぶしゃぶで食べる店)」をはじめ、「キンタンバフェット」「しゃぶ里」「すみれ」「ビオティナミ」「ヴァンサン」「ブッチャーズ八百八」「鶏ビストロ トリコヤ」「つるとんたん」など「肉」関連を軸に9ブランドに及ぶ。

★既に米国・英国・中国・台湾・カンボジア・シンガポール・フィリピン・インドネシアに店舗を構え、4月以降の海外出店スケジュールも公にしている。

 そして西山氏は牛角創業から今日までを振り返り、こんな言葉を口にしている。「外食事業は決して楽な仕事ではない。もっと効率的事業なら景気にだって左右されないものが他にも沢山ある。商品管理、人材育成、どれをとってもこんな大変な仕事はない」「牛角創業から20年、外食産業を続けてきたのは、お客様に喜んでもらいたかったからに尽きる」「つぎのフィールドは世界へ」「日本が世界に誇る食文化を、世界の人たちに伝えたい」「僕は残りの人生を賭けて、ダイニングイノベーションの店を世界に広めていく」。

 西山氏の執念がペッパーフードサービスにとり「後門の狼」になるかどうかは、ペッパーフードサービスの前門の虎が「米国市場の躓き」だったことを勘案すると、「狼の牙」を確認するにはしばしの時間が必要ではあろうが興味深い。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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