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新たな観光スタイルとして実証実験が行われる次世代モビリティ「ロデム」(写真:三菱地所の発表資料より)[写真拡大]
ロボットメーカーのテムザック(福岡県宗像市)が開発した次世代スマートモビリテ「RODEM(ロデム)」に乗り、観光客らが街を周遊できるサービスの実証実験が18日、東京・丸の内エリアで始まった。ロデムは近距離を移動するための1人乗り歩行補助車で、AR(拡張現実)や音声によるスポット案内を楽しみながら、自由に街の中を周遊することができる。実験は22日まで。
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実証実験を開始したのは、テムザックのほか、NTTドコモ(東京都千代田区)、三菱地所(同)、三菱地所設計(同)の4社。ロデムは当初、車いすに代わるモビリティとして開発され、ジョイスティックを使って操作するが、スマートフォンによる遠隔操作もできる。電動モーターで走行し、最高速度は時速6キロ。小回りも利き、道路交通法上では歩行者扱いとなる。
実験では、障害物を感知して自動でストップする機能や観光案内用のタブレットを装備した特別仕様車を用意し、観光客らに乗車してもらう。走行できるのは、丸の内の決められたエリア内で、仲通りを自由に走行したり、エリア内の歴史的建造物を回るツアーを体験したりできる。このほか、ARの案内で街の中に展示されている美術品を巡るスタンプラリーも楽しめる。
またタブレットには多言語翻訳機能もあり、外国人観光客も快適に周遊を楽しむことができる。
利用は先着順で、18日、19日は丸の内ビル1階「マルキューブ」、20日から22日は新東京ビル1階「JNTO TIC」が発着場となる。
NTTドコモや三菱地所は、実験を通じて利用者の満足度やサービスの需要などを検証。NTTドコモは繁華街や観光地でのモビリティの活用を検討し、三菱地所は丸の内エリアの機能性向上に向けた活用を図る。またテムザックは、ロデムの自動運転化に向けた研究を進めており、街中での「ラストワンマイル」の新たな移動手段としての普及を目指しているという。
実証実験を行う4社は「先進技術と街の魅力を掛け合わせることで、新しい観光スタイルを提案し、今後も魅力ある街のありかたを追求していきたい」としている。
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