オープニング興収1億5300万ドル 初の女性ヒーロー投じたマーベルの戦略とは?

2019年3月14日 09:25

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記事提供元:ムビコレ

ヒーロー同士の世界観を広げるマーベル
VS ヒーローの単独性を強めるDC

3月15日から公開される『キャプテン・マーベル』はマーベル初の女性ヒーロー映画。写真:『キャプテン・マーベル』 (C)Marvel Studios 2019

ヒーロー同士の世界観を広げるマーベル VS ヒーローの単独性を強めるDC 3月15日から公開される『キャプテン・マーベル』はマーベル初の女性ヒーロー映画。写真:『キャプテン・マーベル』 (C)Marvel Studios 2019[写真拡大]

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ヒーロー同士の世界観を広げるマーベル
VS ヒーローの単独性を強めるDC

 3月15日から公開される『キャプテン・マーベル』はマーベル初の女性ヒーロー映画。一足早く公開されたアメリカではオープニング興収が1億5300万ドルを記録する大ヒットとなっている。

 ・「卒業」へのカウントダウンが始まる『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』今後のマーベル映画の展望は?

 本作はまた4月26日公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』につながる物語だ。『エンドゲーム』は、08年『アイアンマン』から始まったマーベル映画の人気を牽引したアイアンマン、ハルク、ソー、キャプテン・アメリカの“第1世代”が卒業すると発表されており、マーベル映画の節目となる作品だ。

 夏の新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』からマーベル映画は新たなステージに入る。今のところ、来年以降どんなヒーローが映画化されるか発表はないが、ブラックパンサー、ドクター・ストレンジ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、キャプテン・マーベルらが主軸になるとみられる。マーベル映画の世界観はつながっており(マーベル・シネマティック・ユニバース/MCU)今後もMCUは広がりを見せるだろう。

 一方、DCコミックは新たな展開を見せようとしている。13年『マン・オブ・スティール』がヒットしたことで、16年から本格的に始まったDCの映画化。『バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生』にバットマン、スーパーマン、そしてワンダーウーマンを登場させ、マーベルと同じように世界観がつながっている「DCエクステンデッド・ユニバース」をスタートさせた。

 同じ年の『スーサイド・スクワッド』にバットマンはちらりと登場したものの、悪役集団を主人公にしたスピンオフ的な内容にしてヒット。17年は『ワンダーウーマン』、『ジャスティス・リーグ』ではバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、アクアマン、フラッシュ、サイボーグが揃い踏みした。だが、『アベンジャーズ』のような大ヒットとはならず、全米興収2億2900万ドルとDCエクステンデッド・ユニバース最低を記録する。全米で18年12月に公開された『アクアマン』は3億3400万ドルの大ヒット。DC映画に再び勢いを取り戻した。

 今後のDC映画は「DCエクステンデッド・ユニバース」に属さないヒーロー/悪役が登場する。4月19日公開『シャザム!』は孤児院育ちの少年が「シャザム」と唱えるとヒーローに変身するが、心は少年のままで、力を悪ふざけばかりに使ってしまうというもの。全米公開10月4日で『ジョーカー』が控えるが、ジョーカーの若き日を描いたもので、主役はホアキン・フェニックス。『スーサイド・スクワッド』でジョーカーを演じたジャレット・レトではないので、『スーサイド〜』とストーリーはつながっていないものとみられる。マーベルとは異なり、世界観を共有せずにヒーロー/悪役の単独性を強めるものとみられる。(文:相良智弘/フリーライター)

 相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。

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