AI活用した会議支援サービス「AI Minutes」、iPhoneアプリ提供開始

2019年2月27日 19:46

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「AI Conference」の画面イメージ。(画像:エス・アンド・アイ発表資料より)

「AI Conference」の画面イメージ。(画像:エス・アンド・アイ発表資料より)[写真拡大]

 エス・アンド・アイは26日、AI活用の会議支援サービス「AI Minutes for Enterprise(以下、AI Minutes)」のiPhoneアプリ「AI Conference(エーアイ・カンファレンス)」を提供開始すると発表した。AI Minutesは専用マイクとPCを用いて議事の内容をAIでテキスト作成するサービス。AI Conferenceは、AI Minutesで記録した議事内容をiPhoneで閲覧できる。

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 AI Minutesは、日本アイ・ビー・エムが提供するAIエンジン「IBM Watson」を活用して議事録の作成を効率化する、会議支援サービスだ。Watsonの音声認識機能「Watson Speech to Text」により、会議での議事や発言内容を直ちにテキスト文章で表示する。従来のように筆記係が議事の内容をメモやノートに記録する必要がなく、議事録の作成の効率化も図ることができる。

 今回エス・アンド・アイが発表したAI Conferenceは、AI MinutesのiPhoneアプリとして提供される。会議を選択すると、AI Minutesによって作成された会議の会話を発言者ごとにチャット形式で表示する。諸事情で会議への参加が遅れたとしても、会議でのこれまでの発言をスクロールしながら確認できるため、スムーズに会議へ参加できる。

 更にテキスト入力での会議への参加が可能なため、周囲の雑音が大きい場所や、電車やバスの中といった会話が困難な場所でも利用可能だ。会議や発言単位でテキスト文章をコピーペーストができるため、メールなどへの2次利用も可能となり、iPhoneを使って移動中に議事録の作成ができるなど、作業効率の向上にもつながる。

 Watsonを提供する日本アイ・ビー・エムは「AI Conferenceは、AIの利用をモバイル端末に広げ、企業でのAI活用と生産性向上を促し、データ活用による価値創出の機会を創造するものと期待している」とコメントしている。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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