EduLabとブレインパッドが協業 AI-OCR「DEEP READ」がRPAと連携

2019年2月14日 15:09

印刷

連盟のイメージ。(画像: EduLab発表資料より)

連盟のイメージ。(画像: EduLab発表資料より)[写真拡大]

 EduLab(エデュラボ)は13日、ブレインパッドとRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)での協業に合意したことを発表した。EduLabが提供するAI-OCRツール「DEEP READ」とブレインパッドが提供するRPA「ブレインロボ」を連携させ、サービスの拡大や価値の向上を目指すとしている。

【こちらも】AI化RPA市場が急拡大、1年で2.4倍に ホワイトカラー業務を自動化

 EduLabの「DEEP READ」は、AIを活用して手書き文字をデジタル化するOCR(光学的文字認識)ツールだ。これまでのOCRの場合、手書き文字では同じ文字でも形や大きさがバラバラのため、誤読が多いという課題があった。このため、OCRが手書き文字をデジタルのテキスト文字に変換した後、人間が手書き書類を確認して誤読文字をシステムに補正入力する必要があった。手書き文字の認識率が低いという課題に対し、「DEEP READ」は文脈をAIに学習させることで前後の文字から類推して認識し、94.5%という高い認識率を実現した。

 一方、ブレインパッドが提供する「ブレインロボ」は、データ入力やWebサイトの情報収集といった人間がパソコン上で行う作業を自動化し、作業の効率化を実現するRPAツールだ。これまでのRPAではできなかった画像や自然言語の認識もできる。RPAによる自動化に加え、機械学習などのAI技術を組み合わせることで、文章作成といった人間の判断が必要な作業も自動化することを可能としている。

 今回の協業の合意により、これまでできなかった領域においてもRPAによる自動化が可能となる。例えば、申し込み用紙などの手書き書類を顧客システムに入力するケースである。この場合、RPAで処理するためには手書き文字をテキスト形式に変換する必要があり、人間が申込用紙を確認しながら手入力を行う必要があった。今回の協業で「DEEP READ」と「ブレインロボ」を連動する仕組みを構築すれば、従来は手入力を行っていた作業を一気に自動化できる。これは一例にすぎないが、今回の協業合意でAI-OCRとRPAの活用範囲が更に広がることが期待できる。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事