「ダボス会議」仮想通貨やブロックチェーンは盛り上がる?リップルCEOなど登場

2019年1月21日 14:55

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記事提供元:フィスコ


*14:55JST 「ダボス会議」仮想通貨やブロックチェーンは盛り上がる?リップルCEOなど登場
 

今週22日から25日スイスのダボスで世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が開かれる。トランプ大統領など主要国の首脳が参加を見送る中、同時期にダボスで開催される「ブロックチェーン経済フォーラム」には、リップルのCEO、FRB関係者、PwC幹部、CFTC元トップ、そして「破滅博士」ルビーニ教授などホットなメンバーが参加する。

「ブロックチェーン経済フォーラム」は、スイスのダボスで今週の24~26日に開かれる。テーマは「分散型金融システム」。仮想通貨・ブロックチェーン業界から企業、投資家、エコノミスト、規制担当者、政府関係者など100名以上が参加し、ディスカッションが行われるという。G7(主要7カ国)で日本の安倍首相、ドイツのメルケル首相、イタリアのコンテ首相のみが参加するメインのダボス会議とは対照的だ。ちなみにメインのダボス会議では、貿易戦争、世界経済減速、ブレグジット(英国のEU離脱)が主要テーマとなる見通しだ。

以下に注目セッションを掲載する。

リップルCEO「2020年の決済システムについて」
「資本市場ナイト」と題された24日19時15分~(日本時間25日午前3時15分~)には、「2020年の決済システムについて 分散型決済システムの新時代が到来?」というテーマでブロックチェーン企業リップル社のガーリングハウスCEOが登場する。

クロスボーダー(国を超えた)送金市場で存在感を高めるリップルだが、実は今回、SWIFT(国際銀行間金融通信協会)の退任間近のライブラント・ゴットフリードCEOと「一対一で」セッションを行うという観測が出ていた。実際はManagement Boardの社長であるミカエル・クルピンスキー氏と対談する予定だ。

クロスボーダー送金市場では、遅くてコストが高い既存の国際送金システムSWIFTに対する批判が高まる中、リップルなどブロックチェーン企業が躍進している。先週には、英国の国際送金サービス会社MercuryFXが、リップル社の決済システムxRapidを使って英国ーメキシコ間の送金で「約1万2100円と31時間」の節約に成功したと発表したことが話題を呼んだ。

「破滅博士」ルビーニ教授のセッションは
翌25日の14時30分から(日本時間25日22時30分~)は、仮想通貨業界から「Dr.Doom(破滅博士)」と恐れられる米ニューヨーク大学のルビーニ教授の基調講演がある。

テーマこそ「中央銀行のデジタル通貨 金融政策、銀行と金融システム」と一見中立のように見えるが、参考文献として「なぜ中央銀行のデジタル通貨が仮想通貨を破壊するか」や「ブロックチェーン・パイプ・ドリーム(絶対叶わないブロックチェーンという夢)が掲載されている。

ルビーニ教授といえば、仮想通貨懐疑論者の急先鋒。昨年10月には米議会上院の公聴会で「仮想通貨は全ての詐欺とバブルの母」と発言した。また、仮想通貨イーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏とツイッター上で言い合いになったことも記憶に新しい。今回のダボス会議ではどんな過激発言をするのか注目されるだろう。

(記事提供:コインテレグラフ日本版)
コインテレグラフ日本版は世界中で読まれている仮想通貨ニュースメディア大手「Cointelegraph」の日本語版です。新聞社やTV局出身者で構成される編集部が海外チームと連携しながら、仮想通貨相場を動かすニュースを発信し続けています。《SI》

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