シチズン時計、上期は時計事業の下振れで営業益が減少 欧州および国内が低調

2019年1月18日 23:15

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記事提供元:ログミーファイナンス

決算のポイント

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古川敏之氏(以下、古川):広報・IR担当の古川でございます。本日はご多用のところ、当社決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。さっそくですが、第2四半期の決算につきまして、パワーポイントの資料を用いまして説明させていただきます。

まず、今回の決算のポイントとなります。時計事業の完成品販売ですが、海外市場は中国・アジア地域が好調に推移したものの、欧州は低迷いたしまして、全体では減収となっております。国内に関しましては、新製品の効果はございましたが、消費の回復は力強さに欠けたといえると思います。

また、ムーブメント販売につきましても、需要のピークとなります8月、9月での販売が期待ほど盛り上がらずに、時計事業全体では減収減益という結果となりました。

一方で工作機械事業は、欧州や米国を中心に全エリアで好調な受注が継続いたしまして、大幅な増収増益となりました。以上の結果、グループ全体では増収減益となっております。

通期業績予想でございますが、時計事業は上期は苦戦したものの、米国市場や中国・アジア地域の消費は堅調であること、それから工作機械事業の受注が上振れしておりまして、下期も増収増益が見込まれることを踏まえ、グループ連結としては前回発表した業績予想の数値を据え置いております。

2018年度 上期連結業績概要

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それでは3ページをご覧ください。上期の業績概要でございます。売上高は前期比で0.7パーセント増の1,544億円と増収。営業利益は、主に時計事業の下振れを受けまして、前期比6.8パーセント減の109億円で減益となりました。

一方で経常利益につきましては、為替差益の計上等がございまして、前期比4.0パーセント増の131億円。四半期累計純利益につきましては、前期比1.9パーセント増の83億円と、それぞれ増益となっております。

セグメント別業績推移 売上高

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続きまして、セグメント別の説明をいたします。4ページは売上高になりますが、時計事業は前期比3.3パーセント減の749億円と減収。工作機械事業は、前期比23.3パーセント増の353億円で増収となりました。デバイス事業につきましては、前期比7.4パーセント減の315億円で減収となっております。

これらの主要3事業の概況につきましては、後ほどあらためて説明させていただきます。

電子機器事業でございますが、バーコードプリンターが好調に推移したものの、フォトプリンターの需要減少が響き、前期比4.9パーセント減の97億円で減収となりました。その他の事業につきましても、宝飾事業の売上の低迷を受けまして、前期比1.6パーセント減の28億円で減収となりました。

セグメント別業績推移 営業利益

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続きまして、セグメント別営業利益ですが、5ページをご覧ください。ここは数字の読み上げのみとさせていただきます。時計事業は前期比35.8パーセント減の55億円。工作機械事業は前期比64.6パーセント増の68億円。デバイス事業は前期比2.3パーセント増の15億円となっております。

時計事業 上期業績推移

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それでは、事業別の概況のご説明となります。まずは時計事業ですが、6ページでございます。完成品販売につきましては、市場ごとに状況は異なっておりますが、全般的には当初想定したほどの需要の回復が見られず、減収となっております。

主力の北米地域でございますが。ジュエリーチェーンやデパートなど、主要流通が復調を示しており、とくにブローバブランドにつきましては、カーブウォッチなど差別化商品を中心に、売上を伸ばすなど堅調に推移いたしました。

しかしながら、受注が期末に集中したこともございまして、出荷対応が間に合わず、一部下期に繰り越したこともございまして、売上は前年に若干届きませんでしたが、販売自体は好調に進んでいると認識しております。

欧州につきましては、政治不安の高まりなど不透明感が高まる中、主要国のドイツが底堅く推移したものの、流通再編や消費低迷の影響を受けまして、イギリス・イタリアが大きく落ち込んだ結果、欧州全体では減収となっております。

アジア地域は、中国が引き続き好調を維持しております。特にGPSや電波時計などの光化学製品が売上を伸ばすなど、平均単価の上昇も寄与しております。その他のアジア地域につきましても、台湾は苦戦を強いられましたが、香港をはじめ各国で総じて販売を伸ばし、大幅な増収となっております。

国内のマーケットにつきましては、力強い需要の回復が見られない中、高価格商品が好調を維持しました。また、創業100周年記念モデルを中心に実施いたしました販促キャンペーンで需要喚起したことなどもございまして、シチズンブランドの売上は前年並を維持しております。

一方で、低価格品の売上が低迷いたしまして、国内市場全体では前年比でやや減収という結果となりました。

ムーブメント販売につきましては、機械式ムーブメントの販売が上向く一方で、主力製品であるクオーツムーブメントの需要が回復せず、また売上の低迷を受けて減産を実施したことから、営業利益の下振れの主要因となっております。

また、フレデリックコンスタントに関しましては、主力市場である欧州の販売は堅調に推移したものの、先ほどもお話がありましたが、北米において来年(2019年)1月に予定しているシチズン北米販社との統合・再スタートに向けまして、流通在庫の整理を行ったために、大幅な減益となっております。

以上の結果、広告宣伝費と経費増も加えまして、営業利益は前年比・計画比ともに減益となっております。

下期の見通しでございますけれども、10月の完成品販売は国内・海外ともに概ね好調なスタートを切っております。国内は、年末商戦に向けた新製品の投入を強化しております。海外につきましては、欧州が依然として不透明感がございますが、中国・アジアの伸びと、北米の回復を見込んでおります。

ムーブメント販売につきましては、足元の需要の伸び悩みを受けまして、増収計画をあらため、前年並まで数値を引き下げております。以上の結果、下期の時計事業は当初計画から減収減益の予想に修正しております。

工作機械事業 上期業績推移

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次に、工作機械になります。7ページです。工作機械事業につきましては、第1四半期に引き続き、国内外の旺盛な受注環境を受け、大幅な増収となりました。米国では医療・ジョブショップを中心に、市況が堅調に推移した他、欧州も自動車関連を中心にドイツ・イタリア等で好調な受注が継続しており、大幅な伸長を見せております。国内も自動車建機など幅広い業種で好調を維持しており、中国・アジアも堅調に推移しております。

営業利益につきましては、増収効果に加えまして、先進国を中心に上級機種の売上構成が拡大したこともあり、利益率が向上した結果、大幅な増益となっております。

下期の見通しでございます。部材調達の遅延のリスクというのも若干は改善方向ではございますが、こういったこともある……あるいは客先専用設計に伴う納品の長期化などのリスク要因というのはあるわけですが、第2四半期における過去最高水準の受注が継続していることを受けまして、当初計画対比で増収増益に見直しております。

デバイス事業 上期業績推移

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最後に、デバイス事業について説明いたします。8ページでございます。精密加工部品のうち、自動車部品はブレーキ部品、エンジン部品ともに堅調に推移したほか、スイッチも前年で大きく落ち込みましたスマートフォン向けが回復し、増収となっております。

オプトデバイスにつきましては、車載向けLEDが好調を維持したこともあり、計画を達成いたしましたが、前年比では減収となっております。その他部品につきましては、水晶デバイスの売上が低迷するなどで、減収となっております。

営業利益に関しては、自動車部品、車載向けLEDが利益貢献した他に、スイッチの損益改善も寄与いたしまして、若干ではございますが増益となっております。

下期の見通しにつきましては、オプトデバイスでバックライトにおける一部顧客の内製化の動きなどを考慮いたしまして、当初計画比で小幅な下方修正をしております。

2018年度 下期及び通期連結業績予想の修正

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続きまして、業績予想の数値となります。9ページでございますが、こちらは冒頭にお伝えしましたとおり、前回発表予想から変更はございません。ただし、前提となる為替レートにつきましては、下期の部分でユーロを135円から130円に見直しております。

2018年度 セグメント別業績予想の修正

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10ページでございますが、通期のセグメント別の業績予想でございます。こちらは先ほどご説明したとおり、大きく見直しをかけております。時計事業につきましては、通期の予想を申し上げますと、前回予想から売上高を90億円引き下げまして1660億円。営業利益は34億円引き下げまして、136億円としております。

工作機械事業につきましては、前回予想から売上高を90億円引き上げ、750億円。営業利益は35億円引き上げ、140億円と上方修正いたしました。デバイス事業につきましては、前回予想から営業利益のみ2億円引き下げて28億円としております。電子機器、その他の事業につきましては変更はございません。

トピックス

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以上が決算の概要となります。最後にトピックスといたしまして、こちらは先ほど戸倉からも説明があったとおりでございますが、スマートウォッチ事業で米国のFossil社と業務提携契約を締結いたしました。

アナログクオーツウォッチだけではなく、今後拡大が見込まれますスマートウォッチの領域につきましても、ムーブメントから完成品まで一貫生産する体制を構築していき、グローバルに販売展開していくという予定でございます。

ここでいいますスマートウォッチとは、いわゆるデジタルウォッチではございません。我々はハイブリッドと呼んでおりますが、アナログクオーツと同様の針式の表示をするもの、同様の機構を持ったものという定義をしております。私からの説明は以上となります。

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