露宇宙船「ソユーズ」、失敗以来2カ月ぶりの打ち上げに成功

2018年12月4日 19:58

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 ロシア国営宇宙企業ロスコスモスは3日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から宇宙船ソユーズの打ち上げに成功したことを発表した。10月11日に同宇宙船の打ち上げに失敗して以来、初めての打ち上げとなる。

【失敗の影響が懸念されていた】ソユーズ打ち上げ失敗 ISS運用と今後への影響は

■事実上唯一の有人宇宙船

 ソユーズは、旧ソ連が開発した宇宙船だ。1967年に打ち上げに成功して以来、改良を重ねている。ソ連の崩壊により、ソユーズはロシア連邦宇宙局によって運営され、現在は2015年に民間宇宙企業と統合したロスコスモスによって管理されている。

 アメリカ宇宙航空局(NASA)が運営していたスペースシャトルが2011年に退役した後は、ソユーズが唯一の有人宇宙船となった。

■10月に打ち上げに失敗

 ソユーズは10月11日に、ロシアのアレクセイ・オフチニン氏とNASAのニック・ヘイグ氏を乗せて国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。ところが打ち上げ直後にエンジントラブルが発生して失敗。2人の乗組員を乗せた脱出カプセルは切り離され、発射地点となるバイコヌール宇宙基地から約400キロメートル離れたカザフスタンの草原地帯に着陸した。2人は無事救助され、健康状態も良好だった。

 ソユーズの打ち上げ失敗により、ロシアの宇宙計画に懸念が広がった。また、有人宇宙船が事実上ソユーズのみのため、2018年6月からISSに滞在している宇宙飛行士たちの帰還時期が近づくにつれ、ISSの無人化も懸念されていた。

■ISSへのドッキングにも成功

 ソユーズ「MS-11」を搭載したロケット「ソユーズ-FG」は、日本時間の3日20時31分、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。MS-11には、ロシアのオレグ・コノネンコ氏、NASAのアン・マクレーン氏、カナダ宇宙庁(CSA)のデービッド・サンジャック氏の3名が搭乗。

 打ち上げに成功したMS-11は、ISSが周回している地球周回軌道へと到着。その後、日本時間の4日2時33分にISSへのドッキングに成功し、4時38分に3人の乗組員は無事ISSへと移動した。

 今後乗組員は、応用科学研究や実験を含めたプログラムを実行、ISSのメンテナンスを実施するとしている。(記事:角野未智・記事一覧を見る

関連キーワードロシアロケット国際宇宙ステーション(ISS)

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