NASAの探査機、小惑星「ベンヌ」上空に到着 宇宙の謎解くヒントに期待

2018年12月4日 18:53

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「オシリス・レックス」が上空約80kmから撮影した「ベンヌ」。(c) NASA/Goddard/University of Arizona

「オシリス・レックス」が上空約80kmから撮影した「ベンヌ」。(c) NASA/Goddard/University of Arizona[写真拡大]

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 米航空宇宙局(NASA)は3日(日本時間4日)、米国版“はやぶさ”ともいわれる小惑星探査機「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」が、小惑星「ベンヌ」の上空に到着したと発表した。46億年前の有機物を採取・持ち帰ることができるのではと期待されており、今回の到着は多くのファンを沸かせた。

【こちらも】NASAの探査機による小惑星「ベンヌ」の画像公開、「リュウグウ」に似た形

 オシリス・レックスは、およそ1年半の時間をかけ、小惑星「ベンヌ」を観測した後に着陸し、有機物を採取、持ち帰る予定だ。地球へ帰還するのは、2023年とされている。

 小惑星「ベンヌ」は、太陽を1年ほどで周回しており、表面はゴツゴツとした特徴的な立方体のような形をしている。日本のはやぶさ2が目標としている小惑星「リュウグウ」は、直径1kmほどだが、ベンヌはおよそ半分の500mほどである。

 この小惑星「ベンヌ」には、46億年前の有機物が眠っているのではといわれている。46億年前はおよそ太陽系ができた時だといわれているが、これらの有機物を採取・持ち帰ることができれば、宇宙の謎解明へ大きな一歩になるのだ。

 そして、今回のミッションに使用されている小惑星探査機が、『米国版“はやぶさ”』と呼ばれている理由にも大きな意味がある。「オシリス・レックス」には、日本の小惑星探査機「はやぶさ」の技術が生かされているのである。

 今回のミッションの目標である小惑星「ベンヌ」の表面は、月面に似てゴツゴツとした砂の多い場所だと予想されていた。このため、「オシリス・レックス」は当初、砂を採取することを目的として設計されていたのである。

 だが、先に宇宙へと飛び立った日本の「はやぶさ」が着陸した小惑星「イトカワ」の表面は、1cmを超える岩石が多いことが判明したのだ。そこで、NASAのチームは最大2cmまでの岩石を採取できるよう設計を見直した。

 また、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「はやぶさ2」で目標としている「リュウグウ」から持ち帰る予定の砂や岩石の一部を、「ベンヌ」からのものと交換する協定もNASAと結んでいる。

 日本が探査を進めている小惑星「リュウグウ」と、米国が探査を進めている小惑星「ベンヌ」には、ともに生命の誕生の手がかりがあるのではと期待されている。日本の「はやぶさ」に次ぐ成功の報告は、米国のみならず日本のファンにも嬉しいニュースである。(記事:中川リナ・記事一覧を見る

関連キーワードNASA宇宙航空研究開発機構(JAXA)はやぶさ2リュウグウベンヌ

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