MIT、イオン風で推進する飛行機の飛行実験に成功

2018年11月24日 17:16

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記事提供元:スラド

MITの研究グループがイオン風で推進する飛行機の実験機を作成し、飛行実験に成功した(MIT Technology Reviewの記事Ars Technicaの記事Natureの記事論文アブストラクト)。

イオン風は大小2つの電極間に高電圧を加えることで発生するコロナ放電により、大きい電極に向けて飛ぶイオンが空気分子と衝突して発生する。このアイディアは1960年代から存在したが、継続的な飛行に必要な推力は得られないとの結論に達していたという。しかし、MITのスティーブン・バレット教授は2009年に可能性を見出し、9年かけて研究を続けてきたそうだ。

実験機は重量2.45kg、翼幅5m。翼の下には前方に細い針金のレール、後方に金属箔のレールが組になった一連の電極が取り付けられており、針金に+2万ボルト、金属箔に-2万ボルトを印加してイオン風を発生させる。実験は風のない体育館内で行われ、実験機をカタパルトで射出している。そのため、推進装置を使用しなくても10mほど飛行するが、推進装置を使用することで60mの飛行に成功したとのこと。

現時点では積み荷なしで12秒間飛行できただけで、長距離飛行の実現までには先が長い。しかし、短距離で小さな荷物を運ぶドローンなどの場合、静音化も実現できるイオン風による推進装置がゲームチェンジャーになる可能性が高い。また、ジェットエンジンと組み合わせて航空機の空気抵抗を減少させるといった用途も可能性があるとのことだ。 

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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