困難だった疲労測定が指先で簡単に 「疲労ストレス測定システム VM500」

2018年11月17日 17:33

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 約660の中小企業が出展した新価値創造展2018(中小企業基盤整備機構主催、11月14日~16日)で、関係者からも注目を集めたのが「疲労ストレス測定システム VM500」。自律神経のバランスと活動量(自律神経機能年齢)をセンサーで測ることにより、スマホやタブレットのアプリで疲労・ストレスを測定できる、小型軽量かつ低価格の健康管理デバイスだ。

 開発したのは疲労科学研究所。大阪市立大学医学部に疲労クリニカルセンターが創設された2005年、集まった医師約10名の出資により設立した。これまで、「疲労」を客観的なものさしで測定することは難しいとされてきたが、日立システムズ、関西福祉科学大学等と共同で、指先から心拍・脈拍を計測しその変動を解析する機器「疲労・ストレス測定システム」を開発(2013年2月より販売)。交感神経と副交感神経のバランスの比率や、自律神経機能全体の働きを算出する。

 VM500では、「11項目の疲労問診」に「自律神経測定」を取り入れ、具体的で精度の高い疲労検査を可能とした。VM500アタッチメントに親指を添えるだけで、脈波(PPG)・心電波(ECG)を同時に測定する。測定データを受信した携帯端末は、インターネット経由で解析サーバにデータを送り、サーバで解析された心拍変動の結果が、携帯端末に表示される仕組み。表示されるのは「自律神経のバランス」「自律神経の機能年齢」等で、これらに基づき「疲労の総合判定」が行われる。結果が出るまでは2~3分。

 VM500デバイスは15万円、3年間のアプリの利用料金は3万6千円。これまでに計215台の納入実績があり、トラック・タクシー等の交通関係40台、大学・研究所35台、健康診断事業者10台等。その他、神奈川県庁でME-BYOカルテに参加する企業に80台。これは、県民の未病改善に役立てるため、疲労やストレスを「見える化」する機能に着目した神奈川県のモデル事業であり、従業員の健康づくりを行う企業等を対象とする。

 またVM500は、国土交通省自動車局の「過労運転防止に資する機器導入のための支援」において、「休息期間における運転者の睡眠状態等を測定する機器」としても認定。対象者は半額補助を受けられる。他にも、家庭での疲労・ストレスの管理、調剤薬局やスポーツクラブでの健康支援活動、サプリや寝具の使い心地チェックなど、広範囲な活用が期待される。

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