NY株式:NYダウは431ドル高、米中貿易摩擦や世界経済減速への警戒感が一服

2018年10月31日 07:00

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウは431ドル高、米中貿易摩擦や世界経済減速への警戒感が一服
米国株式相場は上昇。ダウ平均は431.72ドル高の24874.64、ナスダックは111.36ポイント高の7161.65で取引を終了した。トランプ大統領が中国との貿易協定締結への自信を示し、寄付き後から上昇して始まった。その後は、強弱入り混じる内容となった主要企業決算を受けてもみ合う展開となったが、昨日の大幅下落を受けた買い戻しの動きも広がり、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では全面高となり、半導体・半導体製造装置や耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。

スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UA)は、好決算を発表し急騰。半導体のエヌビディア(NVDA)は、JPモルガンによる投資判断引き上げを受け上昇。マイクロン・テクノロジー(MU)、アプライド・マテリアルズ(AMAT)など半導体関連株も連れ高。清涼飲料のコカ・コーラ(KO)は、決算内容が予想を上振れ堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は、新型の「MacBook Air」、「Mac mini」、「iPad Pro」の3製品を発表し買われた。一方で、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、一株当たり1セントへの大幅減配を発表したほか、電力設備部門の損失計上を巡ってSEC(米証券取引委員会)による調査拡大が明らかとなり、2009年以来の株価水準まで下落。ITサービスのIBM(IBM)は、40億ドルの自社株買い計画や四半期配当継続を発表したものの、昨日発表したレッドハット(RHT)買収による財務負担を懸念した売りが広がった。

マーケット終了後にSNSのフェイスブック(FB)が発表した決算では、売上高は予想を下振れたものの、一株利益は上振れた。時間外取引で株価は上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC《FA》

関連記事