いすゞ、小型トラック「エルフ」を改良 安全装備強化 コネクテッド化も

2018年10月30日 11:27

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エルフ。(画像:いすゞ自動車発表資料より)

エルフ。(画像:いすゞ自動車発表資料より)[写真拡大]

 いすゞ自動車は29日、小型トラック「エルフ」を改良し発売した。価格は消費税込で666万6,840円。

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 平成28年排出ガス規制に対応しながらクラストップレベルの燃費性能をはじめ、プリクラッシュブレーキなどの先進安全装備を標準装備し、また、通信端末を標準装備してコネクテッド化も果たした。車両コンディションの遠隔把握、並びにそのデータを活用した高純度整備「PREISM(プレイズム)」の実施が可能となっている。

 エルフには、車両のみならず歩行者や自転車も検知することができるステレオカメラが、小型トラックとしては初めて採用されている。昼夜を問わず障害物を立体的に検知、衝突の恐れがあると判断した場合には警報ならびに制動装置を作動させ、衝突被害を軽減あるいは回避する。なお、これら先進安全装置の搭載によって、ASV減税の対象となる。

 全車標準装備の通信端末は、車両心臓部のコンディションを、インターネット経由で利用者自身が把握することができる。同時に、いすゞにも詳細データが送られる。

 これにより、2015年に大型トラック「ギガ」で展開を開始した「プレイズム」が、エルフでも実施可能となった。プレイズムは、車両コンディションデータの活用によって、“未然に防ぐ・すぐ直す”をコンセプトとする高度純正整備である。休車時間の短縮に貢献する。

 また、いすゞのキャプティブファイナンス企業であるいすゞリーシングサービスとのメンテナンス契約によって、いすゞが責任を持って「プレイズム」を実施する「PREISMコントラクト」の提供も開始される。車両の稼働最大化に貢献する、安心のサービスだ。

 なお、中型トラック「フォワードFカード」についても、通信端末「MIMAMORI」が標準装備され、エルフ、ギガとともに「プレイズム」と「PREISMコントラクト」の実施が可能となる。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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