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アートセラピーが本格化か カナダで治療の一環として「美術鑑賞」が処方可能に

2018年10月30日 09:15

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カナダのモントリオール美術館。(c) 123rf

カナダのモントリオール美術館。(c) 123rf[写真拡大]

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●モントリオール美術館とフランコフォニー医師会の合意

 芸術や文化は健康に寄与する。この信念に基づき、カナダでは医師が身体と心の病気の治療法の一環として「美術館訪問」を処方できることになった。フランス系医師会(MFdC)とモントリオール美術館の合意として発表された治療により、処方された患者は美術館を無料で鑑賞できる。また、付き添いとして家族も入館できることになっている。

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 11月1日から始まるこの治療法は、1年間の試験プロジェクトとして実施される。世界では初の試みとなる。

●21世紀の医療の一環として

 モントリオール美術館の館長ナタリー・ボンディル氏は、今回の試みについて「芸術的感性に訴えることによって患者の幸福感を向上させる」目的があると述べている。過去の人類の遺産によって、現在病気に苦しむ人を救うという21世紀の新しい治療の在り方を模索するべきだとも語る。

 また、フランス系医師会副会長ヘレナ・ボイヤー氏は、「アートセラピーには、コルチゾールやセルトニンの分泌を促す作用があることが、近年の研究で明らかになっている。美術館や博物館を訪れることで、健康に寄与する“幸福ホルモン”が活性化し治療に役立つことを証明したい」と述べた。また、健康に問題がある人だけではなく、自覚症状がない現代人のストレスに対しても、アートセラピーは有効といわれている。

●精神的な疾患だけではなく糖尿病や高血圧の患者も

 「美術鑑賞」の処方をされた患者は、11月1日から年間50回の無料入館が保証されている。処方されるのは、摂食障害などの精神的な疾患を持つ人だけではなく、高血圧、糖尿病などの患者も対象となる。試験期間中、処方された患者はモニタリングされ、治療法の改善がはかられる予定である。

 アートセラピーは、この10年間で様々な研究が進められてきた。アメリカの国立芸術基金(The National Endowment for the Arts)も、この分野を推進してきた団体のひとつである。美術や文化がセラピーとして機能するという信念のもと、多くの病院やその関係者と治療法の研究を続けている。

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