関連記事
除草剤「ラウンドアップ」、ミツバチ大量死の原因との研究結果
あるAnonymous Coward曰く、 大量のミツバチが突然消える「蜂群崩壊症候群」の原因や発生メカニズムについてはさまざまな仮説が提唱されているが、旧モンサントの除草剤「ラウンドアップ」がその原因となっているという新たな研究結果が発表された(全米科学アカデミー紀要、npr、バイエルの声明、Slashdot)。
研究者によると、この除草剤中の有効成分であるグリホサートがハチの腸内細菌を破壊し、それによって有害な細菌に感染しやすくなって死亡する原因となると指摘している。この研究を率いたErick Motta氏は「ハチがグリホサートに暴露するのを防ぐための適切なガイドラインが必要だ。これまでのガイドラインはミツバチが除草剤に影響を受けない前提で作られたものだからだ」と話す。
いっぽう、今年6月にモンサントを買収したドイツの大手製薬会社大手バイエルはこの研究について、少数のミツバチによるサンプルに依存しており、経済協力開発機構(OECD)およびその他の国際機関の策定した農薬に関する規制研究基準を満たしていないと反論した。その上で「大規模な研究では、グリホセートとミツバチの健康問題の関連性はない」ことが判明しているとする声明を発表している。
なお、ラウンドアップについては発がん性があるのではないかとの指摘も出ている(過去記事)。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス
関連ストーリー:
ドイツ製薬会社バイエル、モンサント買収で訴訟リスク。株価は大幅下落 2018年08月16日
EU域でネオニコチノイド系農薬3種の屋外使用禁止へ 2018年04月30日
ミツバチのコロニー激減の原因は殺虫剤のネオニコチノイド? 2017年07月05日
蜂群崩壊症候群の原因は、殺虫剤「イミダクロプリド」か 2012年04月10日
モンサント社の特許からは逃げられない? 2012年04月09日
ミツバチ大量死の原因、解明か 2010年10月13日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- 天然記念物オカヤドカリが事件の証拠品に 水族館で預かり中 12/10 18:48
- デンキウナギの放電で周囲の生物に遺伝子の組み換え発生か 名大ら 12/ 9 09:51
- 卵を産む哺乳類「アッテンボロー・ミユビハリモグラ」、60年ぶりに目撃 11/20 08:59
- 札幌の円山公園でゴキブリが繁殖も、公園の外には生息域を広げられない 11/ 2 11:30
- ネコ、マタタビへの依存性ない 10/ 3 08:34