近鉄百、今期の業績予想を上方修正 あべのハルカス本店が好調

2018年9月28日 07:49

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あべのハルカス。(c) 123rf

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 近鉄百貨店【8244】は26日、2019年2月期の第2四半期と期末の業績予想を上方修正した。前回発表時に比べ、本店である「あべのハルカス近鉄本店」の業績が好調であることに加え、子会社の業績が好調なことが修正の要因だ。

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 業績予想の詳細を見ると、第2四半期予想で売上高1,252億7,000万円から1287億円に、経常利益は13億円から19億円に、通期では売上高2,555億円から2,589億円に、経常利益は34億円から39億円に、それぞれ上方修正となった。純利益に関しても通期で30億円から34億円への修正となっている。

 近鉄百貨店の基幹店であるあべのハルカス近鉄本店は近鉄百貨店阿倍野本店を大規模改装し2014年にグランドオープンした。百貨店の上層には地上60階建てのビル「あべのハルカス」が建設され海外を含め多くの観光客でにぎわっている。今回の修正でもあべのハルカスでのインバウンド効果に加え、婦人服や食料品の売上も想定を上回っているようだ。また子会社では鮮魚販売を行うジャパンフードクリエイトの業績が好調とのことだった。

 近鉄百貨店は関西の大手私鉄である近畿日本鉄道(近鉄)系のいわゆる「電鉄系百貨店」として1920年に創業。1936年から百貨店としての業態になった。その後沿線の地域開発と共に店舗を展開し、住民から支持を受けてきた。近年は百貨店業界全体の苦境が取りざたされている中、あべのハルカスの建設・開業という社運を賭けた経営戦略を執ってきた。今回の修正でもあべのハルカスが寄与していることなので、経営戦略が功を奏していると言えそうだ。

 ところで、この修正の直前に台風21号で関西国際空港が被災し閉鎖する事態となった。あべのハルカスは関空から最も近い大規模百貨店としてインバウンド効果の恩恵を受けている。空港機能の復旧は順調に進んでおり、訪日客も被災前に近い水準まで戻っているものの、昨年のペースには届いていないため、今後収益への影響を及ぼす可能性は否定できない。(記事:福井廉太・記事一覧を見る

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