大日本印刷、グラビア印刷用インキを刷新 植物由来の原料使用し環境に配慮

2018年9月21日 11:32

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植物由来包材バイオマテック オールバイオマス仕様(写真:大日本印刷の発表資料より)

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 大日本印刷は20日、植物由来の原料を一部に使用することで環境への負荷を軽減できる「バイオマテックインキ」を開発したと発表した。

【こちらも】マイナス150度に耐え凍結保管可能なプラスチック容器、大日本印刷が開発

 持続可能な開発目標(SDGs)を掲げる企業は多い。2015年9月25日には、国連持続可能な開発サミットが開催された。150を超える加盟国首脳の参加のもと、今の世界を変革する「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択し、人間、地球及び繁栄のための行動計画を示した。それは、極端な貧困を含む、あらゆる形態と側面の貧困を撲滅することを最大の地球規模の課題と考え、かつ不可欠な必要条件としている。

 2030アジェンダでは、17のSDGsと、169のターゲットを設定。すべての人間が尊厳と平等の下に、健康な環境で潜在能力を発揮できる世界。地球が現在及び将来の世代の需要を支えることができるように、地球を破壊から守る決意。経済や社会的な繁栄は自然との調和によって成り立つ事実。平和なくしては持続可能な開発はあり得ず、持続可能な開発なくして平和もあり得ないことから、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを宣言。

 企業利益の最大化を目指す経営学やマーケティングは、やがてSDGsをもキーワードとして組み込む理論上の理想像を描くのであろうが、企業の行動指針に採り入れるには、開発の方向性から見直す必要があるのであろう。利益を確保しつつ、開発内容が地球環境や人類の貧困を解消する、従来の開発目標の延長線上にないものを目指す。

●バイオマテックインキとは

 バイオマテックは、石油の代わりに植物由来の原料を一部に使用することで、石油の使用量を削減するものだ。

 食品や日用品などの軟包装材に使用されているグラビア印刷用インキは、石油由来原料を使用する。これを植物由来原料で代替した「バイオマテックインキ」は、世界初のようだ。

●グラビア印刷用インキ(大日本印刷、バイオマテックインキ)のテクノロジー

 大日本印刷は2006年、植物由来の原料を使用した包装用フィルム「DNP植物由来包材バイオマテック」を開発。温室効果ガスの削減に貢献すべく、食品や日用品などの包装材に採用した。その成果も含め2016年6月には、バイオマテックを使った容器で、初めてエコマーク認定を取得。今回の発表は容器に次ぐ、バイオマテックインキの開発だ。

 海洋プラスチック汚染が大きくクローズアップされ、EUでは使い捨てプラスチック容器の禁止やリサイクルを義務づける法案を提出。SDGs達成に向け、全世界で使用後のプラスチックを資源として再利用するためのリサイクルを推進可能という。

 リサイクルしやすい単一素材で構成したパッケージの追求がベースにあるようだ。(記事:小池豊・記事一覧を見る

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