H-IIAロケット40号機による「いぶき2号」などの打ち上げ日決定

2018年8月29日 19:56

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「いぶき2号、観測衛星ハリーファサット、小型副衛星を搭載したH-IIAロケットの形状」(画像: JAXAの発表資料より)

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 H-IIAロケット40号機による、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき2号」と、観測衛星「ハリーファサット(KhalifaSat)」の打ち上げ予定日が、10月29日と決定した。三菱重工業及びJAXA(宇宙航空研究開発機構)が、打ち上げ予定日について28日に正式に発表した。また、40号機では打上げ能力の余裕を活用して、小型副衛星5基を軌道上に投入する。

【年度内に打ち上げ予定だった】JAXA、PM2.5も測定する温暖化ガス測定衛星「いぶき2」を年度内に打ち上げ

 「いぶき2号」は、環境省、JAXA、国立環境研究所の3機関の共同プロジェクトであり、温暖化防止の国際的な取り組みに貢献することを目的として、2008年度に打ち上げられた「いぶき」の後継機となる。

 「いぶき2号」はこれまでのミッションを引き継ぎ、世界中の二酸化炭素やメタンの濃度を、高精度で均一に観測する。また、その観測データを用いた気候変動予測の高度化、人為的な温室効果ガス排出の削減状況や、森林などへの自然吸収源の変動状況の把握などを行い環境行政に貢献する。 軌道高度は約613キロメートル上空で、約97分で地球を一周する。設計寿命は5年以上(目標7年)、打上げ時の質量は約1,800kgで、2翼式の太陽電池パドルを有する箱型になる。

 観測衛星「ハリーファサット(KhalifaSat)」は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府宇宙機関であるMBRSC(The Mohammed bin Rashid Space Centre)の観測衛星である。他国企業の協力により開発、打上げ済みの地球観測衛星DubaiSat-1、同-2で蓄積したノウハウをベースに開発した初の同国産衛星で、国家の重要な事業と位置づけられた開発、打上げプロジェクトである。

 小型副衛星は、次にあげる5つを搭載する。東北大学の「DIWATA-2B」は、フィリピン国内の天然資源モニタリングおよび災害監視を実施する。大阪工業大学の「プロイテレス衛星2号機」では、自立航行能力(パルスプラズマスラスタ)を検証する。また、九州工業大学の「てんこう」は地球低軌道環境観測衛星で、放射線環境や磁束密度の測定などを実施する。その他静岡大学の「Stars-AO」、愛知工科大学の「AUTcube2」を搭載する。

 打ち上げるロケットは従来のH-IIAロケットで、液体水素と液体酸素を使用した液体燃料ロケットであり、2段式になっている。また、打ち上げ時に十分な推力を得るため、左右2基の固体ロケットブースタを有している。

 打ち上げ場所は、種子島宇宙センター大型ロケット発射場で、打ち上げの予備期間は10月30日(火)から11月30日(金)となっている。

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