SNS世代が支持し異例の躍進!『カメラを止めるな!』快進撃から目が離せない

2018年8月9日 17:16

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記事提供元:ムビコレ

全国拡大公開に一役買った映画会社とは?

6月23日から東京都内2館で公開され、SNSで口コミ人気が広がっているインディーズ映画『カメラを止めるな!』。写真:『カメラを止めるな!』 (C)ENBUゼミナール

全国拡大公開に一役買った映画会社とは? 6月23日から東京都内2館で公開され、SNSで口コミ人気が広がっているインディーズ映画『カメラを止めるな!』。写真:『カメラを止めるな!』 (C)ENBUゼミナール[写真拡大]

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 全国拡大公開に一役買った映画会社とは?

 6月23日から東京都内2館で公開され、SNSで口コミ人気が広がっているインディーズ映画『カメラを止めるな!』。8月3日からはTOHOシネマズ7館(日比谷、新宿、日本橋、六本木ヒルズ、名古屋ベイシティ、モレラ岐阜、なんば)が加わり、全国16館での拡大公開がスタートした。特にTOHOシネマズの人気館である日比谷ではスクリーン12(座席数489)、新宿ではスクリーン7(座席数407)と各館の最大級の座席数を要するスクリーンで上映され、満席の回が続出した。

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 8月4、5日の週末は16館で興行収入5200万円、動員3万2000人を記録。興行通信社が発表する週末興行ランキングで10位となり、初めてトップ10入りを果たした。トップ10内の映画は公開館数300館以上がほとんどなので、わずか16館での10位は異例のことだ。

 『カメラを止めるな!』は、監督&俳優養成スクール・ENBU ゼミナールの「シネマプロジェクト」第7弾作品。これまで短編映画で各地の映画祭を騒がせてきた上田慎一郎監督初の長編映画で、上田監督がオーディションで選んだ無名の俳優たちと共につくった。数ヵ月に渡るリハーサルを経て俳優たちに当て書きをした脚本で、冒頭37分間に渡るワンカット・ゾンビサバイバルから始まる野心作に仕上がっている。

 公開にあたっては、製作元のENBUが配給も担当。6月23日公開の新宿K's cinemaと池袋シネマ・ロサを皮切りに、7月6日からイオンシネマ大宮、13日からイオンシネマ京都桂川、14日から渋谷ユーロスペース、川崎チネチッタなど徐々に上映館を増やしてきた。8月3日からの全国拡大公開に一役買ったのがアスミック・エースだ。

 K's cinemaで映画を見たアスミック・エースのスタッフが「全国の映画館で上映すべきだ」と社内で声を上げ、会社として応援することを決定。公開2週目にはENBUへ共同配給を申し出た。6月末時点でENBUが既に決めていた13館以外への劇場ブッキングをアスミック・エースが担当。TOHOシネマズをはじめとしたシネコン法人を中心に営業を行い、9月まで124館での上映を決めた。また同社では7月下旬以降の宣伝を担当。メディアからの取材や監督への取材依頼の調整、上映予定劇場でのインシアター宣伝などを行った。

 インディーズ映画が一部の映画ファンの間で盛り上がり、その後映画を作った監督が全国公開作品に抜擢されて世に出るケースは多い。だが、インディーズ映画自体が全国で上映されることは珍しい。『カメラを止めるな!』は大学生から30代の流行に敏感な層(SNSと親和性が高い層)が中心となって劇場に足を運んでおり、リピーターが多いのも特徴。未見の友人を連れてもう一度一緒に見て、終わった後に映画の感想を語り合うようだ。今後、上映館数は増えていくので快進撃はまだまだ続きそうだ。(文:相良智弘/フリーライター)

 相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。

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