京大など、絶滅した鳥「メガネウ」の化石を青森県で発見

2018年7月22日 19:25

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研究の概要。(画像:京都大学発表資料より)

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 京都大学などの研究グループが、絶滅鳥類「メガネウ」の化石を青森県の約12万年前の地層から発見した。研究に参加したのは、京都大学大学院理学研究科の渡辺順也教務補佐員、松岡廣繁助教、群馬県立自然史博物館の長谷川善和名誉館長ら。

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 メガネウはカムチャッカ半島のベーリング島に棲息していたとされる、ペリカン目ウ科に属する鳥の仲間である。ベーリングシマウとも呼ばれる。1741年、ステラーカイギュウの発見者としても知られるゲオルク・シュテラーにより「発見」が記録され、食用に乱獲されたために19世紀中頃に絶滅した。

 さて、メガネウは前述のように、ベーリング島の固有種だと考えられていた。しかし、化石が発見された青森県は、ベーリング島からはかなりの距離がある。

 つまり、メガネウはかつては少なくともベーリング島から本州北部にまで至る広域に棲息していたが、12万年ほどの期間のうちに漸次生息域を縮小、あるいは移動させ、最終的にベーリング島だけに生き残っている状態になっていたところで、ゲオルク・シュテラーにより発見されたと考えることができるのである。

 ちなみに化石であるが、発掘されたのは1960年と1987年である。1988年に報告が出版されたのだが、ことに鳥類化石については当時の研究では検討することが難しかったため、その後長い年月をかけて研究が行われることになった。

 メガネウの化石は、はじめ近隣に棲息するウミウのものではないかと推定された。だが、メガネウはウミウよりもかなり大きい。そこで、新種ではないかというアイデアも出されたのだが、結局、よく調べたところ、ベーリング島の固有種として知られていたメガネウのデータと合致することが突き止められたのである。

 なお、研究の詳細は、The Auk: Ornithological Advancesに掲載されている。(藤沢文太)

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