日経平均は3日続伸、出遅れセクターにも物色広がるが外需に一抹の不安/後場の投資戦略

2018年7月17日 12:24

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22724,46;+127,11TOPIX;1745,69;+15,62

[後場の投資戦略]

 日経平均は前週末に節目として意識される25日移動平均線を大きく上抜け、短期的には直近の戻り高値水準である23000円回復に期待する向きが多いようだ。前週は株価指数先物の買い戻し、指数寄与度の大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>の株価上昇が相場全体をけん引する格好だったが、これまで出遅れ感の強かった金融株や自動車株にも物色の裾野が広がりつつある。本日は引き続き軟調な展開となっている新興市場の中小型株なども、決算発表シーズンを前に出遅れ感を手掛かりとした幕間つなぎ的な物色が向かう可能性があるだろう。

 ただ、安川電など設備投資関連株の株価急落は海外景気の先行きへの不安を映す。これから本格化する4-6月期決算発表とともに、外需セクターでは米中貿易摩擦の影響なども徐々に明らかとなるだろう。決算発表を挟みセクター間の優勝劣敗がより明確となる展開も想定しておきたい。(小林大純)《AK》

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