トヨタが「コネクテッドカー」第一弾、新型クラウンとカローラ スポーツで

2018年6月27日 18:31

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モビリティサービス・プラットフォームを使ったコネクティッドカー向けサービスの概要図。(画像: トヨタ自動車)

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 トヨタは26日、「コネクテッドカー」の第一弾として、新型の「クラウン」と新型車「カローラ スポーツ」を発売した。

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 コネクテッドカーはインターネットと接続されることで、故障を予知したり、自動運転・シェアリングの支援や、移動中の娯楽性能の向上へとつながり、クルマのスマホ化が進むと言える。特に事故と急病の時にはオペレーターサービスによって自動に消防などの関係部署に連絡され、ドライバーの安心感の向上が期待されている。トヨタは同社の二枚看板である高級車「クラウン」と量販車「カローラ」合計130万台を「コネクテッドカー」に変身させて、移動サービスのデータ収集基盤を構築し、急速な変化が進む車産業での生き残りを目指す。

 コネクテッドカーの導入に伴う問題は、新規に標準搭載される車載通信機のコストが車両価格に跳ね返ることと、4年目以後のサービス利用料がオーナーの負担となることだ。トヨタにとっても膨大な先行投資を負担するリスクは軽くない。

 しかし、「Connected」(つながる)、「Autonomous」(自動運転)、「Sharing」(シェアリング)、「Electricity」(電気自動車)の4つの単語の頭文字をつなげた“CASE"と呼ばれる車産業の革新において、「Connected」(つながる)は一番最初に克服しなければならない課題と受け止められている。

 トヨタは昨年、タクシーの業界団体と協力して、都内を走行する500台のタクシーに通信型のドライブレコーダーを載せている。そのタクシーが走行する場所の情報、車両の速度やエンジンの回転数、車両前面の情報や常時変化する都内の道路状況、事故車両の存在や駐車場の稼働状況も画像から確認が可能となる。2月から10月までの実証実験で1ペタ(ペタは1千兆)バイトを超えるデータを蓄積した。このデータは人工知能(AI)で解析し、車線ごとの渋滞状況を試験的に提供する。その上でタクシーへの乗車希望者がどこにいるのかを予測して、効果的な配車につながる配車アプリサービスの開発も視野に入れている。コネクテッドとビックデータ活用の一例だ。

 現在、世界のコネクテッドカーシェアはGMが一番で、高級車メーカーが続いている。グーグルやアップルは車載システムとスマホを連携させ、車内で好みのアプリを体験するサービスにウエイトを置いている。ボルボとグーグルは連携してコネクテッドカー技術の開発を進めている。フォードとアリババ集団の提携もあってボーダーレスの競争は激しさを増している。

 その中でトヨタは、運転手の行動や走行データを把握できる自動車メーカーの強みを最大限に生かして、自前でのデータ取得と管理にこだわっている。国内で1,800万台を超える保有台数を誇るトヨタ車がデータの蓄積を始めたら、まさにビックデータの宝庫へ変身する。「モビリティーサービスで(外部企業に事業基盤を提供する)プラットフォーマーになる」というトヨタの青写真を実現する歩みが今始まったと言える。(矢牧滋夫)

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