JR東、浜松町駅に訪日客向けの旅行センター設置 10店舗目

2018年6月20日 09:09

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上野駅に設置されている「JR EAST Travel Service Center」。

上野駅に設置されている「JR EAST Travel Service Center」。[写真拡大]

 JR東日本は、7月1日より、浜松町駅に「JR EAST Travel Service Center(JR東日本訪日旅行センター)」を開設する。同駅での開設は成田空港駅、空港第2ビル駅、東京モノレール羽田空港国際線ビル駅、東京駅、新宿駅、仙台駅、池袋駅、渋谷駅、上野駅に続き10店舗目。

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 「JR EAST Travel Service Center」は、JR東日本のインバウンド商品や、「ジャパン・レール・パス」の引換・発売、さらにJR乗車券類の販売、観光案内を行っており、近年の訪日外国人旅行者の増加に伴い「ジャパン・レール・パス(JAPAN RAIL PASS)」を始めとした訪日外国人向け鉄道パスの取扱いが増加している。特に、イースターや春節など、海外での長期休暇時期を中心に、一時的とはいえ多くの利用者で取扱窓口が混雑し、利用客の滞留を発生させているという。

 もっとも顕著に利用客の滞留が見られるのは東京モノレール羽田空港国際線ビル駅だ。そのため、東京モノレール羽田空港線との乗り換え駅で、訪日外国人旅行者の利用が多い浜松町駅に新たに同施設を整備し、受け入れ体制を拡充しようというもの。

 またJR東日本では、駅構内で訪日外国人旅行者を中心に案内業務を行う「外国語案内スタッフ」を、2014年から東京駅にのみ配置し対応していたが、利用者からも好評であることに加え、2020年の東京五輪に向け、今後一層の外国語での案内やそのニーズ増加が見込まれることから、2017年12月以降配置駅を拡大、サービス向上を図っている。

 外国語案内スタッフは駅構内の改札と券売機付近を中心に、きっぷの購入や乗換方法等の案内を行い、訪日外国人旅行者へのサービス向上を図る。2018年6月1日現在、東京駅14名、新宿駅10名、上野駅1名、品川駅4名、秋葉原駅3名、日暮里駅2名の、合計6駅に34名が配置されている。

 外国語案内スタッフは主に大学に在籍している学生や留学生だ。日本語を含む2カ国語以上で日常会話ができることをスタッフの条件にしているため、配置スタッフにより対応言語は異なる。34名のうち、半数の17名は外国籍で、国籍は中国、ウズベキスタン、カザフスタン、エジプト、イタリアなど。外国語案内スタッフは名札にてガイドであることを明記するほか、対応可能言語を記載する。配置駅の拡大は、今後の利用状況を見ながら検討するとしている。(記事:M_imai・記事一覧を見る

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