イオン、ニホンウナギの販売を縮小してインドネシア産で代替へ

2018年6月19日 20:54

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 ニホンウナギが絶滅危惧種に指定され、資源の枯渇が懸念される問題で、イオンはニホンウナギの販売を段階的に縮小し、インドネシアウナギで代替する方針を明らかにした。ニホンウナギは生産履歴を追跡できるものに限って販売し、日本の食文化を維持しながら、ニホンウナギの資源保護にもひと役買う。

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 イオンが今後、調達の主力とするのは、インドネシアウナギと呼ばれるインドネシア産の「ビカーラ種」。ニホンウナギと同様にウナギ科ウナギ属に分類され、主に東南アジアに生息している。東南アジアの経済発展に伴い、資源量は減少気味で、2014年に国際資源保護連合から準絶滅危惧種に指定されている。

 イオンは環境保護団体のWWFジャパンやインドネシアの大手養殖業者などと協力し、ウナギの稚魚に当たるシラスウナギの漁獲やウナギ養殖の方法について、資源量に配慮しながら安定調達できる計画を立案、実行する。イオンはこの養殖法を資源や環境に配慮した持続可能な漁業であることを認証する国際機関の海洋管理協議会に申請、2023年までの認証取得を目指す。

 ニホンウナギについては国内や中国で養殖され、生産履歴を追跡可能なものに限定する。ヨーロッパウナギ、アメリカウナギなど他の種類のウナギは販売しない。イオンはサバや豚肉などウナギ以外の食材を使ったかば焼きを販売しているが、さらにかば焼きに合う食材の開発に努め、ウナギ調達量の減少を補う。

 ニホンウナギは2014年、国際資源保護連合から絶滅危惧種に指定されるなど、資源量の激減が続いている。これに伴い、養殖場へ送られるシラスウナギの採捕量、ウナギの流通量とも大幅に減少している。

 水産庁のまとめでは、2018年に国内の養殖場に供給されたシラスウナギの量は輸入も含めて約14トン。記録的な不漁となった2013年以来の少なさで、小売店ではかば焼きの値上がりが続いている。イオングループでも、2017年のウナギ販売量がピーク時の2001年に比べ、5%程度まで落ち込んでいる。(高田泰)

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