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今日の為替市場ポイント:米中貿易戦争への警戒感残る
記事提供元:フィスコ
*08:34JST 今日の為替市場ポイント:米中貿易戦争への警戒感残る
18日のドル・円相場は、東京市場では110円74銭から110円30銭まで下落。欧米市場でドルは110円38銭まで下げた後に110円60銭まで反発し、110円56銭で取引を終えた。
本日19日のドル・円は、主に110円台半ば近辺で推移か。米中貿易戦争に対する市場の警戒感は消えていないため、日経平均株価の動向を意識しつつ、110円台半ばでのもみ合いが続くと予想される。
18日の米国株式市場ではNYダウとS&P総合500種が下落、ナスダック総合指数はわずかに上昇した。米中貿易戦争に対する警戒感が高まっており、中国向け輸出が大きい企業の業績悪化が懸念されているようだ。航空機のボーイング、建設機械のキャタピラーなどがさえない動きとなったようだ。
トランプ米大統領は先週15日、中国からの輸入品に500億ドル相当の関税を課すと発表したが、この決定を受けて中国政府も同じ規模の報復関税を米国製品に課すと発表している。トランプ大統領は輸入関税賦課について「巨額の貿易赤字を抱えている国(輸入額が輸出額を大幅に上回っている国)の方が有利になる」との見方を伝えているようだ。
市場関係者の間では「貿易戦争が激化した場合、勝者は存在しなくなる」との見方が浮上しており、世界経済全体に深刻な影響を与える結果になると懸念されている。一部でリスク志向の後退も観測されているが、米連邦準備制度理事会(FRB)は4-6月期の米国経済は加速するとの見方に傾いており、弱気な態度ではないように思える。《CS》
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