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看守と囚人を演じさせる実験を行なったところ、指示を出さずとも看守役はより看守らしく、囚人はより囚人らしく振る舞うようになり、看守は暴力的に、囚人は従順になったという結果で知られる「スタンフォード監獄実験」だが、これに対しては実験方法やその結果についてさまざまな批判がある。この度、この実験中の会話の録音したテープがスタンフォード大学によって公開され、それを聞いた社会神経学者のJay Van Bavel氏がそれについてTwitterに投稿を行なった。それによると、実験中に看守役の被験者が刑務所長役の被験者に対し、「非人道的に行動しろ」との指示を出していたという(Togetterまとめ)。また、看守役からはそういった行動は誤っているという反論も出ていたそうだ。
スタンフォード監獄実験では、権力者は暴力的になり、実際に権力がなくとも役割を与えられただけでそういった状況に陥る、という結論とされていたが、少なくとも「看守役が自主的に暴力的になる」という説はこれによって否定されたことになる。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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