セブンイレブンのみ既存店売上が前期比プラス コンビニ大手3社の5月売上

2018年6月11日 19:19

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 コンビニチェーン3社が5月の売上を発表し、客数の減少を低めに抑えたセブンイレブンが既存店売上の前期比プラスを維持する一方、ローソンとファミリーマートは既存店売上が前期比マイナスとなったことが分かった。

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■セブンは客数減を抑えて既存店売上を維持

 11日、セブン&アイ・ホールディングスがセブンイレブン・ジャパンの5月の営業情報を発表した。前年同月比で、既存店売上が100.3%、客数が98.2%、客単価が102.1%、チェーン全店売上が103.4%だった。

 今期(2018年3月~19年2月)開始の3月は、既存店客数(100.0%)、客単価(102.0%)ともに堅調なスタート。その後、既存店の客数が、4月(99.7%)に続いて、5月も前期比マイナスとなったものの、順調な客単価に支えられて既存店売上は2017年12月から6カ月連続で前期比プラスとなっている。5月の店舗数は2万385店。

■ローソンはチケットやギフトカードが不調

 11日、ローソンが5月の月次情報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が95.5%、客数が96.3%、客単価が99.2%、全店売上高が102.7%だった。

 今期(2018年3月~19年2月)を見ると、既存店客数の前期比マイナスは前期から継続中。客単価は3月(100.5%)が前期比プラスとなったものの、4月(99.2%)に続いて、5月も前期比マイナスとなったことで、既存店売上が伸び悩んだ。

 前年に大型興行があった反動の影響を受けたチケットや、ギフトカード等の売上が前年を下回り、既存店売上高で前年比を2%程度押し下げ、たばこについても、既存店売上を0.5%程度押し下げた。一方で、おにぎり、1/2分の野菜が採れるお弁当各種、メロンのショートケーキ、宇治抹茶を採り入れたデザートなど季節のオリジナル新商品は好調だったという。ローソングループの店舗数は、出店が86店、閉店が31店で、1万4,214店(うちナチュラルローソンが141店、ローソンストア100が805店)。

■ファミマは飲料やアイスが不振

 11日、ユニーファミリーマート・ホールディングスがファミリーマートの5月の営業実績を発表した。前年同月比で、ファミリーマートの既存店日商が97.9%、客数が96.7%、客単価が101.2%、全店売上高(サークルKサンクス含む)が96.2%だった。

 今期(2018年3月~19年2月)は、開始月の2月こそ既存店日商が前期比101.2%で始まったものの、4月(99.9%)に続いて5月も前期比マイナスとなった。チェーン全店売上高も同様に、3月は100.0%と前期比並みだったものの、4月に98.8%と前期比割れとなり、5月にマイナス幅が拡大している。

 看板商品の「炭火焼きとり」を始め、「豚タン下の七味焼き」「お母さん食堂」の惣菜、新商品「ホイップメロンパン」などは好調だったものの、低温の日が多かったことから、飲料やアイスクリーム等が伸び悩んだほか、タバコも若干前年を下回ったという。5月は出店が35店、閉店が66店、ブランド転換が153店で、店舗数は1万5,169店。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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