マツダのいう「躍度」は初代ロードスターの再来か?新型マツダ・ロードスター(2)

2018年6月11日 09:37

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メーター(画像: マツダ)

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  • 改良型「SKYACTIV-G 2.0」
  • マツダ ロードスター RF

■「躍度(加加速度)」とは?

 今回のマツダ・ロードスターのマイナーチェンジで言っている「躍度」とは何なのだろう?距離を微分すると速度になる。速度を微分すると加速度になる。加速度を微分すると「躍度(加加速度)」になる。「躍度」は加速度の変化量なのだろうか?積分していけば逆にたどれることになる。すると、距離を積分すると「時間」になるのだろうか?おそらく、そうなるのだろう。

【前回は】エンジン別次元7,500回転の実感は「躍度」で実現 新型マツダ・ロードスター(1)

 半世紀ほど前、江ノ電の「タンコロ」に乗って高校に通っていた時、ゆらゆらと前後横Gを感じる中で、一生懸命加速しては止まる「タンコロ」の動作を見ながら考え付いたのと同じものが、マツダの言うところの「躍度」だ。当時、数学の授業が公式の暗記ばかりで面白くなかったので、微分積分を理解しようとぼんやり考えていたのだ。江ノ電「タンコロ」がちょうどよい躍度(加加速度)であったのだろう。

 確かに、一定の加速度では体感はスムーズになるので、加速感を味わえない。どの速度域からでも加速感を実感するには、アクセルに素早く反応して「躍度(加加速度)」を高める必要があるのであろう。

■「万雷の拍手」で?「新ライトウエイト・スポーツ」を迎えよう?

 この結果、新しいマツダ・ロードスターの予想できるドライビングは、ワインディングロードを速く走るにも、特にエンジンを高回転に保つ必要がなく、きわめてイージーに走ることが出来るのであろう。ライトウエイト・スポーツと言うよりは、グランツーリスモ(GT)と言うべき方向性だ。「新ライトウエイト・スポーツ」と宣言してはどうであろう。初代ユーノス・ロードスターのように、北米、欧州、本家イギリスなどで「万雷の拍手」を持って受け入れられるのか、大変楽しみだ。

 ソフトトップのロードスターの1.5Lエンジンは、大きくトルクを上げることなく、特別仕様車「キャラメル・トップ」を設定してきている。これを見ても、ロードスター RFはかつての分類ではGTの方向性に振っているようだ。先代の両車種では、アクセルの反応も変化させていて、アクセル反応はソフトトップのほうが機敏で好感が持てた。しかし、現代はダブルクラッチなど必要としない時代なのだろう。

■「ライトウエイト・スポーツ」はエンジン音で演出される

 今回のマイナーチェンジで、エンジン音の演出も繊細に進めたようだが、ライトウエイト・スポーツの楽しみは、高回転に保つために繰り返されるシフトチェンジの都度、高まるエンジン音にあるのだ。この音を全身に受け、ワインディングロードをたった一人で駆け抜ける。これはもうマニアのノスタルジックに過ぎないのであろう。「躍度」は運転テクニックで作り出すものですよ! でも、それをイージーに誰にでも楽しめる設定ですね。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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