富士通の「PalmSecure」販売数100万台突破 静脈認証センサーの利用拡大へ

2018年6月1日 20:34

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これまでに販売された手のひら静脈認証センサー・装置(画像: 富士通)

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●世界中で静脈認証が使われ始めた

 富士通グループが販売する手のひら静脈認証センサー「PalmSecure(パームセキュア)シリーズ」が累計販売台数100万台を達成した。同シリーズは、手のひらの静脈パターンを読み取ることで本人認証するという、高水準なセキュリティを提供する商品である。現在ATMやPCログオンなどに使われ、世界60カ国で約7,300万人が利用している。今後富士通グループは認証精度の向上に加え、PalmSecureの利用拡大を目指す予定だ。

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●PalmSecureは手をかざすだけで認証できる

 PalmSecureは手のひらの静脈パターンを瞬時に読み取る。こうした生態認証センサーはバイオメトリクス装置とも呼ばれる。PalmSecureでは、安全に利用するため高い認証率であることはもちろん、非接触で認証できるのも良い。衛生的で快適に利用できる。

 また、手の表面の状態があまり影響しないため安定した読み取りが行える。例えば手のひらにある汚れや汗といったものである。指紋認証のような、皮膚表面から得られる情報を使わないため静脈認証では改ざんも難しくなっている。

 認証のための操作も非常に簡単だ。センサーに手のひらをかざすだけで良い。多く利用されている理由には高いセキュリティ能力だけでなく、こうした使い勝手の良さが関係しているのだろう。

●静脈認証のこれまでとこれから

 実は富士通グループによる静脈認証センサーの販売は2004年から始まっている。富士通研究所によって2003年に世界で初めて開発、そして富士通および富士通フロンテックが2004年に発売したが、コスト面などから即座の普及には至らなかった。

 現在でも静脈認証の利用場面は限られ、セキュリティの方法として多くを占めているのはIDやパスワードの手打ちである。家や車などに至っては物理的な鍵を使用している。

 しかし着実にセキュリティ手法にも変化が訪れ、NTT西日本などでは実際にPalmSecureが導入されている。業務端末の認証方式を、ICカードや指紋を使った認証から、手のひら静脈認証に変更したのだ。これによりセキュリティ強化や利便性向上を実現。静脈認証による方式もコストが下がってきており実用化が進んでいる。

 今後富士通グループはキャッシュレスやカードレスなどにも対応し静脈認証の活用を広げていく方針だ。静脈認証によるセキュリティ方式が身近になるのも、そう遠くないかもしれない。

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