『デッドプール2』日米では異なる配給戦略 今後X-MENシリーズの中核を担う存在に

2018年5月18日 23:24

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記事提供元:ムビコレ

前作は日米で大ヒットし、2作目もヒットの期待が高い『デッドプール2』。写真:『デッドプール2』 (C)2018Twentieth Century Fox Film Corporation

前作は日米で大ヒットし、2作目もヒットの期待が高い『デッドプール2』。写真:『デッドプール2』 (C)2018Twentieth Century Fox Film Corporation[写真拡大]

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 前作は日米で大ヒットし、2作目もヒットの期待が高い『デッドプール2』。アメリカでは5月18日、日本では6月1日に公開される。日米で公開日が異なる背景には配給戦略の違いがある。

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 アメリカで前作が公開されたのは16年2月12日。競合作品が少ない2月に公開し、バイオレンス描写とシニカルな笑いに満ちた異色の作風が受け、興収3億6300万ドルをあげてX-MENシリーズ最大のヒットとなった。2作目の公開は、書き入れ時のサマーシーズンがスタートする5月。競合作品は多いが、前作の実績を踏まえ“本命”として観客が多い時期にぶつけた。

 一方日本での前作の公開日は6月1日で、競合作品が多い夏休みシーズンの7〜8月を避けて公開された。自己チューで無責任というヒーローらしからぬキャラクターが受け、10代20代を中心にツイッターやフェイスブックなどのSNSで拡散。興収20.4億円をあげ、シリーズ最大のヒットとなった。例年、端境期の6月公開作にヒットは生まれづらいが、16年に前作がヒット。17年は『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』『昼顔』がそれぞれ興収20億円超えを記録。6月公開作でもヒットすることを示した

 本作は前作と同じ6月1日の公開に設定。5月末に予定される主演ライアン・レイノルズ来日の後押しを得て、前作と同じ戦略でさらなるヒットを狙う。

 一方、デッドプールが今後のX-MENシリーズの中核を担う存在になりそうな動きが出ている。キーワードは、本作で初登場するチーム「Xフォース」だ。自己チューのデッドプールが恋人の希望で良い人間になることを決意。ミュータントのケーブルが命を狙う謎の少年を守るため、特殊能力を持つメンバーを集めたXフォースを結成する。いわばX-MENとは異なるメンバーのチームだ。製作元20世紀フォックスでは既にXフォースをスピンオフさせる企画を進めており、10月に撮影に入る予定といわれる。

 デッドプール以外のシリーズの製作状況は芳しくない。アメリカでは『ダーク・フェニックス』を18年11月公開から19年2月、『ニュー・ミュータンツ』を19年2月から8月に延期した。どちらもフォックスが内容に満足しておらず、再撮影するためだ。これらの興行成績次第では、デッドプールの存在がますます大きくなりそうだ。(文:相良智弘/フリーライター)

 相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。

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