博報堂がお風呂用ロボ「フーロン」開発 美肌モードや入浴事故の防止機能

2018年5月17日 12:06

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お風呂用ロボット「フーロン」。(画像: 博報堂の発表資料より)

お風呂用ロボット「フーロン」。(画像: 博報堂の発表資料より)[写真拡大]

 博報堂は16日、お風呂用ロボット「フーロン」を開発したと発表。フーロンはユーザーにお風呂を出る最適なタイミングを知らせるロボットだ。各ユーザーの好みや体調に合った様々なモード選択が可能で、種類としては美肌モード、花粉症モード、ダイエットモードなどがある。高齢者の入浴事故を防ぐための見守り機能も搭載。

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 例えば美肌モードでは、肌を外部刺激から守るために重要な成分、セラミドの流出を防げる適切なタイミングをユーザーに知らせる。セラミドは肌の角層内にて細胞の隙間を満たしており、乾燥や埃などから肌を守るバリア機能の核となっている。

 また見守り機能は高齢者の入浴時、その時間が長いと近くの家族などのスマートフォンに警告を送り、万が一の事態発生を素早く察知できるようにする。年を経るごとに増加する、高齢者を主とした入浴事故を防止するための機能である。

 フーロンは湯船に浮かべて使うロボットで、事前に自分好みの入浴モードをスマホで選択した後、お湯に浮かべると自動でスイッチが入る。温度センサーとタイマーセンサーがモードに合わせて湯音と時間を測定し、それに応じて内蔵のLEDが光る仕組みだ。

 設定温度より湯温が低いと青く、反対に湯温が高いと赤く光り、そして風呂を出る時間になると点滅する。風呂から出せば自動で電源はオフになる。なお入浴時の温度や時間のデータはスマホにログとして蓄積され、管理できる。

 得られたデータは東京都市大学と東海大学がクラウド上で収集し、博報堂は両大学と協働したうえでそのデータから入浴実態を解析する。解析結果は、より良い入浴環境に関しての情報発信に活用するという。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

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