鋳造用砂型を作る大型3Dプリンタ、NEDOとシーメットが製品化

2018年5月8日 21:34

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鋳造用砂型3Dプリンタ「SCM-1800」。(画像:新エネルギー・産業技術総合開発機構発表資料より)

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 金属を熱で溶かし、鋳型に流し込んで何かを作ることを鋳造という。古代文明の時代からある古い技術であるが、様々な場面において今日なお現役である。さて、砂型3Dプリンタ「Sand Casting Meister」シリーズを展開するシーメット社は、鋳造に使うための大型の砂の鋳型を作るための3Dプリンタ「SCM-1800」をNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)とともに開発、5月7日から受注を開始した。

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 作動速度は毎時10万立方センチメートルを越え、シーメットの従来製品と比較して造形速度にして10倍、造形サイズにして10倍のスペックを誇り、さらに造形後の作業時間も半減するという。主に産業機械、自動車などの鋳造現場の生産性向上のための導入が見込まれている。

 ところでこの鋳造に使う砂型というもの、従来的には木型から作るものであったらしい。ただ、木型は工数もかさみ、コスト削減も難しい。しかも技術者が高齢化しており、高齢者不足に悩まされている世界であるのだそうだ。だが鋳造そのものの需要は減るどころか、むしろより高精度、高難易度の需要が生じており、しかも短納期、低価格を求められるようになっているという。

 そうした背景のもとで、NEDOのプロジェクトのもと、技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構が開発に取り組んだのが高速で大型の鋳造用砂型3Dプリンタであり、その研究の結果として生まれたのが今回のSCM-1800というわけだ。

 鋳造用砂型3Dプリンタは、木型を製造する必要そのものをなくし、従来の工法では難しかった複雑な鋳型を作ることも可能になる。ダイレクトの一体成型ができるため精度と作業性も向上し、設計の自由度も広がる。

 なお、造形サイズは幅1800mm×奥行き1000mm×高さ750mmとなっている。(藤沢文太)

関連キーワード新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

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