月には多量の水がある?月隕石から水に関わる鉱物を発見、東北大など

2018年5月7日 06:51

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月への水の供給とモガナイトの沈殿の概念図。(画像:東北大学発表資料より)

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 月には水があるらしい。アポロ計画以来、月には水はないというのが定説だったのだが、最近の研究ではやはり地下(特に極地近く)に水資源が眠っているのではないか、という証拠が集まりつつあるという。今回の発見は、月の物質に由来する隕石(月隕石)に、水がなければ生成することのないモガナイトという鉱物が見つかったというものだ。

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 これは月の地下に大量の水が眠っている証拠である、と東北大学学際科学フロンティア研究所・理学研究科の鹿山雅裕助教と共同研究チーム(JAMSTEC、神戸大、京都大、広島大、JASRIなど)は主張している。

 モガナイトというのは、石英と同じ二酸化ケイ素を主成分とする(結晶構造は違う)鉱物で、高い圧力条件のもとケイ酸水溶液から沈殿してできることが明らかになっている物質である。水溶液というくらいだから、水が必要不可欠だというわけだ。

 モガナイトは地球においては珍しい物質ではない。だが、地球以外の星には存在しないものと考えられてきた。しかし今回、13種類の月隕石を分析したところ、NWA2727と呼ばれる月隕石から、モガナイトが発見されたのである。

 さらに調べたところ、モガナイトが作られた月の水は、水を含んだ天体が、月のプロセラルム盆地(いわゆる、ウサギに見える模様の部分)に衝突することで供給されたものであるらしい。

 月の環境では、水は表面においては太陽光に熱せられ、モガナイトを生成して消えてしまう。だが、地下数メートル以上の深度では低温であるため氷として残ると考えられる。研究グループの主張するところでは、その埋蔵量は、岩石一立方メートルあたり18.8リットルに達するはずであるという。また、将来的に人類が月に居住するにあたり、利用可能な資源となるはずだ、とのことである。

 なお、研究の詳細はScience Adavncesに掲載されている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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