くら・元気・スシローは増 かっぱは減 回転寿司チェーン4月売上

2018年5月3日 15:56

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 回転寿司チェーン各社が4月の売上を発表し、元気寿司、くら寿司、スシローが好調な一方、かっぱ寿司は前年割れの厳しい売上となったことが分かった。

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■元気寿司は今期まずまずのスタート
 1日、「元気寿司」「魚べい」などを展開する元気寿司が、4月の月別売上を発表した。前年同月比で、既存店売上高が103.2%、客数が100.6%、客単価が102.7%。総売上高は29億2,700万円で前年同月比107.6%だった。

 今期(2018年4月~19年3月)のスタートとしては、まずまずの数字ながら、昨年4月は既存店売上高が103.2%、客数が102.8%、客単価が104.1%だったので、いずれも下回っている。4月の出店は1店、退店はなく、店舗数は153店。

■かっぱ寿司は前年割れのスタート
 2日、カッパ・クリエイトが4月の月次売上を発表した。前年同月比で、既存店売上高が98.8%、客数が94.4%、客単価が104.6%、全店売上高が97.3%、客数が93.0%、客単価が104.5%だった。

 前期(2017年4月~18年3月)末となる3月は既存店売上高が101.6%、全店売上高が100.5%と、4カ月ぶりに両方で前年比プラスだったものの、今期(18年4月~19年3月)スタートとなる4月で再び落ち込んだ格好。ただし前期4月は既存店売上高が106.2%、全店売上高が108.7%だったので、その反動があったのかもしれない。客単価が前年比プラスの一方で、客数の前年割れの傾向は変わっておらず、客数の回復につながる変化が欲しいところ。

■好調なくら寿司は上半期売上が606億円
 2日、くらコーポレーションが4月の月次報告を発表した。既存店売上高が前年同月比で100.7%。全店売上高は101億9600万円の前年同月比104.8%だった。

 今期(2017年11月~18年10月)の上半期累計では、既存店売上高が前期比100.7%、全店売上高が606億100万円の前期比105.8%となっており、ここ数年の好調を変わらず維持している。

■スシローが既存店持ち直しの傾向
 2日、スシローグローバルホールディングスが4月の月次情報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が102.2%、客数が100.2%、客単価が102.0%、全店売上高が108.7%だった。

 前期(2016年10月~17年9月)は、既存店の客数、客単価がともに前々期比マイナスとなることもあったものの、今期(17年10月~18年9月)の客単価は、期初の10月から全て前期比プラス、客数も7カ月中4カ月で前期比プラスと持ち直してきている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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