沖縄固有種の絶滅危惧種「ヤンバルホウヒゲコウモリ」京大が22年ぶりに発見

2018年4月29日 13:04

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生きたままの捕獲に成功したヤンバルホオヒゲコウモリ。(画像:京都大学発表資料より)

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 京都大学のJason Preble情報学研究科博士課程学生、Christian Vincenot同助教らの研究グループは、沖縄にのみ生息する絶滅危惧種ヤンバルホウヒゲコウモリ(学名:Myotis yanbarensis)を、22年ぶりに捕獲することに成功した。

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 捕獲の日は2018年2月20日。午後8時頃のことである。捕獲場所は、在日米軍旧北部訓練場。半世紀以上に渡って立ち入りが禁止されていた場所で、そういう目的で立ち入りが禁止されていたわけではないとはいえ実質的に自然保護区のような状態になっていたため、古い環境が維持されており、今回のように稀少な生物が発見できたものであろうという。

 ヤンバルホウヒゲコウモリ。漢字では山原頬髭蝙蝠と書く。1996年に沖縄県北部のやんばる地区の照葉樹原生林で発見されたことからこの名がある。1998年に新種登録された新しい新種である。

 分布は沖縄本島、徳之島、奄美大島のみであるらしく、また大きさは前腕長35~38mm、頭胴長41~44mm、尾長46mm~前後、体重4~8グラム程度。本州や九州に生息するクロホオヒゲコウモリの近縁種であるらしく、ほっそりした耳介と長い耳朶が特徴。昼間は隠れて眠り、夜に昆虫などを捕食して暮らしていると見られるが、発見されたのが最近であり、個体数も発見例も少ないため、生態については謎に包まれている。ただ、恐らくは沖縄の古い原生林にしか生息できないものと見られ、絶滅が危惧されているわけである。

 さて、今回捕獲されたヤンバルホウヒゲコウモリは全部で3匹であった。一匹目は4.9グラム、二匹目は5.2グラム、三匹目は5.5グラムであったという。

 ちなみに発見された場所であるが、ユネスコの自然遺産の候補にも挙げられており、今後いかに地域ぐるみで保護していくか、それが問われる状況となっている。(藤沢文太)

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