コラム【新潮流2.0】:フレンチブルドッグ(マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆)

2018年4月25日 16:56

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記事提供元:フィスコ


*16:56JST コラム【新潮流2.0】:フレンチブルドッグ(マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆)
◆【新潮流】第196回「嘘」で書いた通り、僕は、人間は嫌いだが動物は大好きである。フレンチブルドッグの仔犬を飼い始めて半年になる。彼と過ごす時間が至福の時だ。なかなかHigh-Maintenance なチビだが、親バカなのでかわいくて仕方がない。家じゅうを荒らされても甘やかし放題である。小学校6年生になる娘の躾は失敗してスポイルしてしまったが、その反省が全然活かされていないと苦笑している。

◆それでも少しは子供の教育の失敗から学んだところがあって、ドッグトレーナーに躾をお願いしている。さすがプロだけあって、トレーニングの度に確実に進歩・成長がある。飼い主として喜ばしい限りだ。「ほんとうに、ピース君(うちの子の名前)はお利口なワンちゃんですね。こんなにすぐにできるようになる犬は珍しいですよ!」 さすがプロだけあって、飼い主のくすぐり方をよくご存じである。お世辞と知っていながらうれしくなる。親バカである。

◆自分がわかっていること、できることと、ひとに教えることというのは別である。子供の勉強などたまに見てやると、「どうしてこんなことがわからないんだ!」と頭ごなしに叱りたくなる。娘のほうも怒られるとやる気がますますなくなり逆効果。結局、塾や家庭教師に任せたほうが確実で成果があがる。資産運用も同じで、自分自身で金融やマーケットの知識があると思っても、プロに任せた方がよい場合がある。 自分で運用していると、損切りのルールが甘くなったり、市場動向に一喜一憂して本業が手につかなくなったりする。

◆米国では市場が波乱になるほどアクティブ運用のファンドが人気になると聞いたことがある。投資環境が不透明な時ほど熟練のプロに任せるという合理的な判断が働くのだろう。翻って我が国ではどうか。そもそも運用を任せたいと思うに足る専門家が日本にどれだけいるだろうか。

◆先週末は暑かった。日本各地で夏日となった。まだ4月でこれだ。夏が思いやられる。フレンチブルドッグのような犬種は暑さが大の苦手。今年の夏はエアコンを24時間かけっぱなしにするしかない。5年前から我が家にいる猫と僕はエアコンが嫌い。家での棲み分けをどうしよう。今から頭を悩ませている。人間と犬と猫のエアコン対応について、相談できる良い専門家はいませんか?

マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆
(出所:4/23配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より抜粋)《DM》

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