パイプドHDは19年2月期大幅減益・減配予想に対する売り一巡感

2018年4月17日 09:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 パイプドHD<3919>(東1)は情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業、広告事業、ソリューション事業、および社会イノベーション事業を展開している。18年2月期は計画を下回り2桁営業減益での着地となった。19年2月期も先行投資負担で大幅減益予想、そして減配予想としている。株価は戻り高値圏から急反落したが売り一巡感を強めている。

■情報資産プラットフォーム事業などを展開

 国内最大規模の情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業(情報資産プラットフォーム「スパイラル」によるデータ管理などのクラウドサービス提供)、広告事業(アフィリエイトASP一括管理サービスなど)、ソリューション事業(インターネット広告制作やWebシステム開発の請負、BIMコンサルティング、デジタルCRMなど)、社会イノベーション事業(「政治山」や「I LOVE 下北沢」の運営など公益性の高い事業)を展開している。

 18年2月期セグメント別売上構成比は情報資産プラットフォーム事業70%、広告事業4%、ソリューション事業25%、社会イノベーション事業1%である。

 情報資産プラットフォーム事業は、契約数増加に伴って月額サービス収入が拡大するストック型の収益構造である。なお広告事業の売上高は、広告枠の仕入高を売上高から控除する純額表示(ネット表示)としている。

■中期経営計画2020のテーマは「リ・イノベーション」

 中期経営計画2020ではテーマに「リ・イノベーション」を掲げている。重点戦略として、リアルビジネスとの接点の強化、イノベーティブな事業への挑戦、グループ全体の採用・育成の強化、グループ各社の情報資産の有効活用を推進する。目標数値は20年2月期売上高73億円、営業利益17億円としている。

 17年3月には予約顧客管理システムのプラットフォーム提供や、ヘルスケア業界に特化したコミュニティサイト運営を行っているクロスリンクの第三者割当増資を引き受けた。17年12月には電子地域通貨プラットフォームを提供する新会社エルコインを設立した。

 18年2月にはメディコムおよびトライベック・ストラテジーの2社と共同で、業界初となる製薬企業向けマーケティングオートメーションパッケージ「BtoD」の開発を発表した。またO2Oアプリ「NEARLY」を提供するipoca社の第三者割当増資引き受けを発表した。

 18年3月にはエルコインの子会社シモキタコインの設立を発表した。エルコインが提供する電子地域通貨プラットフォームにおける発行事業者第1号として、下北沢で行われるイベントや商業施設等で利用される電子地域通貨を発行する。

■18年2月期減益着地、19年2月期大幅減益・減配予想

 18年2月期連結業績は売上高が17年2月期比7.1%増の51億43百万円、営業利益が11.2%減の7億50百万円、経常利益が13.3%減の7億49百万円、純利益が13.2%増の4億57百万円だった。配当予想は17年2月期と同額の年間21円(第2四半期末9円、期末12円)とした。配当性向は34.9%である。

 売上高、利益とも計画を下回り、2桁営業減益での着地となった。売上高は情報資産プラットフォーム事業が6.7%増収、社会イノベーション事業が34.2%増収と概ね計画どおり伸長したが、広告事業が一部大手クライアントの予算縮小の影響で6.6%減収だった。ソリューション事業は10.3%増収だったが、BIM導入コンサルの採用遅れやオーダーメイド人材育成代行の立ち上げ遅れの影響で計画を下回った。利益面では積極的な人材採用・育成強化などの先行投資負担も影響した。売上総利益率は69.2%で0.9ポイント上昇、販管費比率は54.6%で3.9ポイント上昇した。純利益は減損損失の減少が寄与して増益だった。

 19年2月期連結業績予想は、売上高が18年2月期比12.8%増の58億円、営業利益が33.4%減の5億円、経常利益が34.6%減の4億90百万円、純利益が34.5%減の3億円としている。配当予想は9円減配の年間12円(第2四半期末4円、期末8円)とした。予想配当性向は30.4%となる。

 売上面では情報資産プラットフォーム事業やソリューション事業が堅調に推移するが、18年2月期実績90名、19年2月期予定95名という積極的な人材採用などの先行投資負担で大幅減益予想である。20年2月期以降の収益改善を期待したい。

■株価は売り一巡感

 なお4月10日にマッコーリー・バンク・リミテッドを割当先とする第5回新株予約権・第6回新株予約権の発行を発表した。潜在株式数は合計50万株となる。また子会社パイプドビッツが保有する当社株式50万株を自己株式として取得(4月13日)した。

 株価は戻り高値圏1600円近辺から急反落したが、1100円近辺で売り一巡感を強めている。

 4月16日の終値1103円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS39円46銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は約1.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS311円51銭で算出)は約3.5倍である。時価総額は約89億円である。

 週足チャートで見ると一気に52週移動平均線を割り込んだが、日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が20%を超えて売られ過ぎ感を強めている。売り一巡を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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