注目銘柄ダイジェスト(前場):トーセイ、買取王国、小野薬など

2018年4月10日 12:29

印刷

記事提供元:フィスコ


*12:29JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):トーセイ、買取王国、小野薬など
ライク<2462>:1990円(-239円)
大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表している。営業利益は16億円で前年同期比20.4%増益となっているが、12-2月期は同25.6%減益となっており、モメンタムの悪化傾向がネガティブ視されている。総合人材サービスが好調なほか、子育て支援サービスも順調に拡大しているが、1月からテレビCMを開始したことなどにより、広告宣伝費が膨らんだもよう。


高島屋<8233>:955円(-80円)
大幅反落。前日に前2月期の決算を発表している。実績営業利益は353億円で前期比3.9%増益、従来計画360億円を下回ったものの、サプライズは乏しくなっている。一方、今2月期は300億円で同15.1%減と2ケタの減益計画に。市場コンセンサスは365億円程度であり、想定外の業績悪化見通しにネガティブなインパクト。日本橋SCの開業コスト増、人件費増などが響くもようだ。


オンキヨー<6628>:135円(+19円)
大幅に5日続伸。中国家電大手のTCL集団と業務提携すると一部メディアで報じられている。この報道によれば、高性能スピーカーを搭載したテレビの共同開発や米国でのTCLの販路の活用、オンキヨーブランドの一部製品の生産委託などで連携するという。オンキヨーは提携していた米楽器メーカーのギブソンとの資本関係を3月末までにほぼ解消。新たなパートナーとの提携を通じて業績の立て直しを急ぐようだ。


小野薬<4528>:3000円(-373円)
大幅反落。米メルクが腫瘍免疫薬キイトルーダの非小細胞肺がんの一次治療を対象としたフェーズ3試験に成功したと発表している。今後、使用が承認されれば、同社のオプジーボ国内販売にとってマイナスにつながるとの見方が優勢。キイトルーダは単剤療法に成功したことになり、併用治療は薬剤費が高くなる日本市場では優位に立てるとの指摘が多いようだ。


リソー教育<4714>:877円(+74円)
大幅続伸。前日に前2月期の決算を発表、営業利益は21.6億円で前期比5.2%増益、従来予想の24.2億円は下振れる着地となった。一方、先に発表しているものの、今2月期は25.1億円で同16.3%増と2ケタ増益の予想となっている。業績面でのサプライズは限定的だが、「株主還元率100%」の継続を決定し、今期年間配当金を前期比2円増の30円と計画していることなどがポジティブに捉えられている。


トーセイ<8923>:1456円(+180円)
大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を1600円から1800円に引き上げている。第1四半期決算での利益進捗、棚卸不動産の増加などを受けて、今11月期以降の利益予想を上方修正している。M&A活用による棚卸不動産の仕入進捗や受託資産残高増加による利益成長を今後も予想と。決算発表後は出尽くし感で一時急落した反動も強まる形に。


買取王国<3181>:1040円(-161円)13.41
大幅続落。18年2月期の営業利益見通しを従来予想の1.02億円から1.27億円(前期は0.23億円)に上方修正している。経費削減に積極的に取り組んだ結果、販管費が従来予想以上に減少する見込み。同時に2月末を基準日として期末配当5.00円(前期は無配)を実施すると発表している。ただ、従来予想からの上振れ幅にサプライズ感は乏しく、材料出尽くし感から売りがかさんでいる。


ナノキャリア<4571>:746円(+2円)
続伸。朝方に一時804円まで上昇した。ノーリツ鋼機<7744>及びGTS<4584>と資本業務提携すると発表している。新たな治療用製品の開発とバイオ事業推進が目的。ナノキャリアはノーリツ鋼機のグループ会社からGTS株50万株(取得価額12.16億円)を取得。またナノキャリアはノーリツ鋼機のグループ会社を割当先として150万株(発行済株式総数の3.47%、取得価額12.09億円)を発行する。GTSも4日ぶりに反発。《ST》

関連記事