JR北海道、夕張市内を走る石勝線の夕張支線廃止を決定

2018年3月26日 10:03

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老朽化した鉄道橋。1918年に建造されたもの。(画像:JR北海道の発表資料より)

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 かねてより懸案事項となっているJR北海道(北海道旅客鉄道)の路線廃止問題であるが、23日、北海道夕張市内を走る石勝線(せきしょうせん)の夕張支線について、2019年4月1日をもっての廃止が正式に合意された。これは2016年8月から夕張市とJR北海道の間で存廃についての議論が続けられていたものである。

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 夕張支線は新夕張駅、沼ノ沢駅、南清水沢駅、清水沢駅、鹿ノ谷駅、夕張駅の6駅からなり、総延長は16.1キロメートル。新夕張駅以外はすべて無人駅である。列車の本数は現在上下10本、2016年度のデータで、利用者は日に80人ほど。言うまでもないが、膨大な赤字を計上している路線である。2016年度の赤字は1億6,600億円ほどにのぼる。

 もちろん、作られた当初からこんな赤字路線だったわけもない。そもそもの歴史の始まりは1892年。当時は盛んに採掘され、盛況な炭鉱街を形成していた夕張炭山からの石炭輸送を担うために敷設された。その後、夕張炭山は衰退し、1977年にはすべての坑道が閉鎖された。それでも細々と貨物輸送を続けていたが、それも1990年には打ち切りとなった。

 百数十年の歴史を持ち、かつ改修費用を自力でまかなえなくなって久しいため、各地で土木建造物の老朽化が著しい。橋もトンネルも、100年を過ぎて完全に耐用限界を超えているが、橋の改修には9,000万円、トンネルの改修には6億5,000万円が見積もられている。

 要するに何をどこからどう見ても廃線する以外どうしようもない状況にあったということなわけであるが、今回、廃線に伴ってJR北海道は、夕張市が交通体系を再編成するために7億5,000万円を拠出し、またそのための施設の用地の一部譲渡に応じるという。

 夕張市とJR北海道は、今後も新しい交通体系の整備のために協力を続ける方針を示している。(藤沢文太)

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