FSB、仮想通貨は金融システムのリスクとなり得ると警告【フィスコ・ビットコインニュース】

2018年3月19日 16:27

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記事提供元:フィスコ


*16:27JST FSB、仮想通貨は金融システムのリスクとなり得ると警告【フィスコ・ビットコインニュース】
各国・地域の金融機関を監督する当局で構成する金融安定理事会(FSB)のマーク・カーニー議長が18日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に先立って、参加国の中央銀行と財務大臣に対して、仮想通貨の台頭は将来的に世界的な金融システムに影響を与える恐れがある文書で警告した。同議長は、英中央銀行のイングランド銀行の総裁も務める。

同議長は、昨年末の仮想通貨の価格高騰のピーク時でさえ、仮想通貨の市場価格が世界のGDPの1%に満たなかったことを指摘。また、貨幣の代替品としてほとんど使われていないことを理由に「現時点では、仮想通貨は世界的な金融の安定性を脅かすものではない」との見方を示した。

一方で、仮想通貨の利用が拡がれば、金融システムにとってリスクになり得るとして、FSBが評価基準を探り、監視していく方針を示した。

G20は19日から二日間の日程でアルゼンチンで開催され、仮想通貨に関する国際的な規制の設定に向けて議論を行われる。FSBの文書は、国際的な協調に向けた後押しになったものと思われる。《MT》

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