米国株見通し:貿易摩擦への警戒感根強く上値追いには慎重

2018年3月16日 21:40

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記事提供元:フィスコ


*21:40JST 米国株見通し:貿易摩擦への警戒感根強く上値追いには慎重
S&P500先物 2754.25(-1.25) (21:15現在)
ナスダック100先物 7061.00(-9.50) (21:15現在)

21:15時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小幅に下落して推移している。また、NYダウは30ドル安程度で推移。欧州市場は小幅ながら上昇して推移している。原油相場は小幅に上昇して推移。この流れを受けて、16日の米株式市場はやや売り先行でのスタートになりそうだ。

15日の米株式市場は、NY連銀製造業景況指数が予想を上振れるなど経済指標の結果が材料視されるものの、米中貿易摩擦への警戒感が根強く、上値の重い展開となった。本日は住宅着工件数(2月)、住宅建設許可件数(2月)、鉱工業生産指数(2月)、JOLT求人件数(1月)、ミシガン大学消費者信頼感指数速報(3月)が予定されている。1月は小売売上高や鉱工業生産が軟調だったものの、住宅着工が堅調だったことで、米経済は引き続き底堅く推移していることが示唆された。2月住宅着工・建設許可件数から住宅販売市場が活況となる春先の動向を見極めたいところであろう。もっとも明るい内容としても、米中貿易摩擦への警戒感が根強く、上値追いは慎重になりやすい。

NYダウは2月下旬同様、25日線を突破したものの、再び同線を割り込んでいる。強弱感が対立しやすいところであるが、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利であるFF金利誘導目標を引き上げる見込みであり、2018年の利上げ見通しを引き上げるかどうかが注目されるなか、大きなトレンドは出難いだろう。《KK》

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