白金市場が下げ止まり?南アランドか格下げとならなければ買いチャンス サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

2018年3月12日 09:07

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記事提供元:フィスコ


*09:07JST 白金市場が下げ止まり?南アランドか格下げとならなければ買いチャンス サンワード貿易の陳氏(三井智映子)
皆さまこんにちは。フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。南アフリカの与党・アフリカ民族会議の辞任要求を受けズマ大統領が辞任、ラマポーザ新大統領となりましたね。新政権体制になれば、南ア・ランド買いが進む可能性もあるかと期待された方もいらっしゃるでしょう。ラマポーザ大統領は先週内閣改造を発表しましたが先週の東京白金は下落してしまいました。

サンワード貿易の陳さんのブログ「テクニカルマイスター」によると、ラマポーザ大統領の内閣改造は、『ネネ新財務相が「予算では格下げを避けることができない」と発言したこと、 格付け会社S&P社が、国有会社である電力会社エスコムの格付けを引き下げたことを受けて南アの国債格下げ懸念が強まり、南アランドは大幅下落となった』と伝えています。

さらにレポートでは、『これに加え、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派的姿勢を受けて、FRBによる利上げペースが加速するとの見方も、南アランドを押し下げた』と分析しています。

今後の値動きについては、『テクニカル的には日足チャートのRSIが、30%台に下落し、売られ過ぎソーンに達した。金が反発に転じていることから、白金も下げ止まった可能性は高く、3400円まで上昇する可能性はありそうだ』と見ており、『3月23日までに格付け会社ムーディーズによる南アフリカの格付け見直しが発表される予定で、ジャンク債へ格下げされる懸念が残っていることから、南アランドの動向には不透明感がつきまとう』と伝えています。

そして、『仮に格下げとなれば、南アランドは一段安となり、白金相場も急落する可能性が高い。逆に、格下げが見送られた場合、南アランドは反発し、白金相場も上昇しよう』と紐解いています。

南アフリカの格付け見直しは注視しておいた方がよさそうですね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の3月6日付「白金は下げ止まった可能性大」のコメントにまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

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フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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