5日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で続伸、銀行セクター主導で上昇

2018年2月5日 16:56

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記事提供元:フィスコ


*16:56JST 5日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で続伸、銀行セクター主導で上昇
週明け5日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比25.42ポイント(0.73%)高の3487.50ポイント続伸した。上海A株指数も上昇し、26.71ポイント(0.74%)高の3652.98ポイントで取引を終えている。

当局による相場下支えの効果が期待された。監督管理委員会は株式を担保に取引をしている投資家に対し、「相場下落による担保割れが生じた場合、追加の担保として現金や株式のほか、不動産も認めるよう各証券会社に促した」とする観測が流れている。担保割れに伴うポジション解消売りで、下落に拍車がかかることを証券当局は警戒しているようだ。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収スタンスなどを嫌気し売りが先行したものの、指数は後場に入りプラスに転じている。

時価総額上位の銀行株が上昇相場を主導。中国農業銀行(601288/SH)が5.3%高、中国建設銀行(601939/SH)が2.5%高、中国工商銀行(601398/SH)が2.0%高と値を上げた。農村部などを主な事業基盤とする中国農業銀行に関しては、今年の最優先事項を掲げる「中央一号文件」に、15年連続で農業と農村、農民など「三農」問題を取り上げられたことも材料視されている。農業機械や農業資材、農業生産などの銘柄群もしっかり。空運株、不動産株、石炭株、鉄鋼株、非鉄株なども値上がりした。

一方、外貨建てB株の相場はさえない。上海B株指数が0.68ポイント(0.20%)安の338.46ポイント、深センB株指数が7.21ポイント(0.61%)安の1179.64ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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