トーセの第1四半期売上高は「ドラゴンクエストライバルズ」が好調に推移したこともあり大幅増収

2018年1月15日 09:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■スマートフォン向けゲームの開発依頼増加に伴い、モバイルコンテンツ関連に多くの開発人員を投入

 家庭用ゲームソフト開発・制作請負で最大手のトーセ<4728>(東1)の第1四半期は、スマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストライバルズ」が1,200万ダウンロードを突破する等好調に推移したこともあり、大幅増収となった。

 利益面については、開発スケジュールの関係上、売上の計上時期が第2四半期以降に集中していることから、赤字であったが、赤字幅は縮小した。

 その結果、18年8月期第1四半期連結業績は、売上高7億17百万円(前年同期比28.0%増)、営業利益△47百万円(前年同期△92百万円)、経常利益△36百万円(同△42百万円)、純利益△38百万円(同△52百万円)となった。

 デジタルエンタテインメント事業では、スマートフォン向けゲームの開発依頼の増加に伴い、モバイルコンテンツ関連に多くの開発人員を投入した結果、ゲームソフト関連の売上は1億31百万円(同26.0%減)となった一方で、モバイルコンテンツ関連の売上は4億94百万円(同58.1%増)と大幅増収となった。パチンコ・パチスロ関連の売上は、規制強化の影響により引き続き厳しい受注環境が続いたものの、41百万円(前年同期の売上は無かった)となった。この結果、デジタルエンタテインメント事業は、売上高6億67百万円(同36.1%増)となった。利益面では、ゲームソフト関連を中心にロイヤリティ売上が減少したため、営業利益は△07百万円(前年同期△05百万円)となった。

 その他事業では、東南アジア向けコンテンツ配信事業やSI事業、子会社のフォネックス・コミュニケーションズによる家庭用カラオケ楽曲配信事業やパソコン向けアバター制作業務などの新規事業を展開している。ところが、フォネックス・コミュニケーションズの新規案件の受注が低調であったことから、その他事業の売上高は49百万円(同29.0%減)となった。利益面については、事業戦略の見直しに伴い、前連結会計年度に発生した東南アジア向けコンテンツ配信事業における先行投資の費用計上がなくなったことで赤字幅が縮小し、営業利益△39百万円(前年同期△87百万円)となった。

 以上のように、第1四半期連結業績はほぼ計画通りに推移していることから、通期連結業績予想は当初予想を据え置いている。

 ちなみに、今期18年8月期連結業績予想は、売上高56億54百万円(前期比20.2%増)、営業利益5億10百万円(同65.7%増)、経常利益5億53百万円(同36.2%増)、純利益3億08百万円(同47.1%増)と大幅増収増益を見込む。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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