幸楽苑による「いきなり!ステーキ」FC化の背景は

2017年12月29日 17:45

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 周知の通り、ラーメン店チェーンを展開する幸楽苑ホールディングス(以下、幸楽苑)が経営再建策として「採算悪化の52店舗を閉鎖し、(FC契約を結んだ)いきなり!ステーキに順次衣替えしていく」と発表した。そして21日、幸楽苑が郡山市で展開していたトンカツ店「伝八」をいきなり!ステーキの第1号店として開店した。午前11時の開店前には70人からの人が並び、盛況な初日だった。新井田傳社長は「来年3月までに福島県で更に6店、7月までには宮城・神奈川の両県で10店舗を開設する」と、自信を見せたという。

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 不採算店の52店舗の店長は既に全員が解雇されているという。相次いで「暖簾を変えていく」というわけだが、「いきなり!ステーキ」化を選択した背景は何だったのか。FC契約を「M&A」と置き換えてみると分かりやすい。

 過剰債務を引き金に社長の座を奪われたミサワホームの創業者に、三澤千代治氏がいる。数々の名言を残したことで知られるが、同時に成長階段をM&A戦略の駆使(9社を傘下に収めた)で駆け上がってきたことでも知られる。そんな三澤氏に「持ち込まれてくるM&A候補企業の合否を決める条件は」と聞いたことがある。こんな答えが返ってきた。

「その会社の技術力を独自に開発する、あるいは提携で導入しようとしたら、どのくらいの時間・資金が必要か」
「その会社の信用力はどうか。一から作った会社の知名度をその会社並みにしようとしたら、どのくらいの広告宣伝費がかかるか」
「資金調達力はどうか。現状で当社が筆頭大株主になり実質上のオーナーとなったとき、どのくらいの資金調達が可能か」
「含み資産はどのくらい有しているのか」

 その当たりを軸に算盤をはじき、損得勘定が「〇」ならM&Aに向かうというのである。

 いきなり!ステーキを運営するペッパーフードサービスの一瀬邦夫CEOも、むやみやたらにFC店を求めているわけではあるまい。その意味では今期初の赤字となるとはいえ幸楽苑の「これまで」「ブランンド」等々を考え合わせると、かっこうのFCと認識したとも想像に難くない。
 (千葉明)

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