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出遅れ中小型株を見直す流れへシフト【クロージング】
*15:42JST 出遅れ中小型株を見直す流れへシフト【クロージング】
10日の日経平均は3日続落。187.29円安の22681.42円(出来高概算18億9000万株)で取引を終えた。前日の荒い値動きで目先的なピーク感が意識されるなか、9日の米国市場の下落影響も重なり、売り先行の展開で始まった。オプションSQに絡んだ商いが売り越しだったことも影響している。日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から大きく下落して始まると、その後は一時22511.93円まで下げ幅を拡大。ただ、日銀のETF買い入れへの思惑や、押し目買い意欲の強さが意識されるなか、後場半ばには22724.39円まで下げ幅を縮めている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、ゴム製品が6%を超える下げとなったほか、非鉄金属、水産農林、空運、建設、電力ガス、その他金融の弱さが目立った。一方で、石油石炭が4%を超える上昇となったほか、鉱業、海運、倉庫運輸、金属が小じっかり。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、セコム<9735>、ブリヂストン<5108>、東エレク<8035>が重しとなった半面、ファーストリテ<9983>が下支えとなった。
日経平均はこれまでの支持線として機能していた5日線を下回った。5日線を支持線としたトレンドに変化がみられたことで、いったんは利益確定に向かわせやすい。ただし、前日に日中値幅が800円を超える乱高下となったこともあり、目先的なピーク感からある程度は想定されていただろう。一方で押し目買い意欲の強さがうかがえており、5日線は回復できなかったが、先高観は後退していない。
とはいえ、目先的には日柄調整が意識されやすい。そのため、相場のけん引役だった主力処には利益確定も出やすく、売り買いが交錯しやすい。一方でマザーズ指数、JASDAQ平均はプラス圏で推移している。相対的に出遅れている中小型株を見直す流れが期待されそうだ。決算通過後の来週以降の動向が注目されてきそうだ。《AK》
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