日経平均は3日続落、売り先行で一時350円超安

2017年11月10日 15:43

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記事提供元:フィスコ


*15:43JST 日経平均は3日続落、売り先行で一時350円超安
日経平均は3日続落。9日の米国市場では、税制改革法案の早期成立が困難になるとの見方からNYダウは101ドル安となった。円相場は1ドル=113円台前半と強含み、本日の日経平均はこうした流れを受けて288円安からスタートした。週末要因に加え、前日の乱高下で目先のピーク感が意識されたこともあり、朝方には利益確定売りがかさんで22511.93円(前日比356.78円安)まで下落する場面があった。後場には日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測などを支えに下げ渋ったが、5日線手前で戻り一服となった。

大引けの日経平均は前日比187.29円安の22681.42円となった。東証1部の売買高は18億9046万株、売買代金は3兆5894億円だった。業種別では、ゴム製品が6%超下げたほか、非鉄金属、水産・農林業が下落率上位だった。一方、石油・石炭製品が4%高となったほか、鉱業、海運業が上昇率上位だった。

個別では、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>などが軟調。今期営業利益見通しを下方修正したブリヂス<5108>は7%超下落した。住友鉱<5713>も上期決算や修正後の通期予想が市場の期待に届かず4%超安。また、熊谷組<1861>は住友林<1911>との資本業務提携に基づく第三者割当増資実施を発表して希薄化懸念が広がり、東証1部下落率トップとなった。一方、任天堂<7974>、ソニー<6758>、神戸鋼<5406>などがしっかり。ファーストリテ<9983>は2%近い上昇で指数を支えた。SUMCO<3436>は決算やシリコンウェーハの価格上昇見通しが好感されて10%超高。ユニチャーム<8113>も前引け後に発表された決算を受けて買われた。また、近鉄エクス<9375>、コスモエネHD<5021>、長野計器<7715>などが東証1部上昇率上位となった。東証2部では決算発表の東芝<6502>などが売られた。《HK》

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