マクドナルド好調、1~9月期純利益は前年の4.8倍に 「おいしさ」にこだわり

2017年11月10日 16:10

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 日本マクドナルドホールディングスは8日、 17年1月~9月期の連結業績を発表した。売上高は1,871億600万円(前年同期比13.2%増)、営業利益150億8500万円(同約4倍)、純利益154億3100万円(同約4.8倍)と、売上高、利益共に対前年比で大幅に増加した。

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 日本マクドナルドは同期間において、食の品質と安全に関する継続的な取り組みとともに、「おいしさの向上」、「利便性の向上」、「人材への投資」という3つの分野において取り組みを実施してきた。

 「おいしさの向上」では、レギュラー商品のおいしさに徹底的にこだわり、「プレミアムコーヒー」のリニューアル、「しょうが焼きバーガー」、日本人の好みに合わせた3種の本格肉厚バーガー「グラン」などを発売。

 また、森永製菓との「マックフルーリー 森永ミルクキャラメル」や明治との「マックシェイク チェルシー」など、人気ブランドとのコラボレーションも話題になった。マクドナルドの日本一のバーガーを決める「第1回マクドナルド総選挙」や東西の愛称(マック、マクド)対決キャンペーンなどのイベントも好評だったという。なかでも「マクド軍」の勝利に終わった愛称対決キャンペーンは、SNSによるツイート数で競ったこともあり、客足の伸びに大きく貢献したとされている。

 一時期は高価格帯に舵を切る向きもあったが、現在は価格に訴えるのではなく、「おいしさの向上」という感情に訴えるコンセプトにしたことが好調の大きな要因の一つとされている。

 「利便性の向上」では、既存店舗の改装にリソースを振り分け、フードコートやモールなどの店舗も含め、308店舗の改装と5店舗の建替えを実施。また、顧客の利便性を高めるために「nanaco」、「suica」などの電子マネーも全店舗での使用が可能になった。宅配サービスでは、6月にフードデリバリーサービス「UberEATS」を導入、さらなる拡充に取り組んでいくとしている。

 「人材への投資」も積極的に展開。初の試みとして今年の春と秋に「クルー体験会」を実施し、実際にクルーを体験してもらうことで、採用にもつながったという。今後もクルーにとって働きやすい環境を目指して、トレーニングマテリアルの改定や効率的なトレーニングを実施していくとしている。

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