前場に注目すべき3つのポイント~日経平均23000円意識、好業績銘柄への資金流入が継続

2017年11月9日 08:33

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記事提供元:フィスコ


*08:33JST 前場に注目すべき3つのポイント~日経平均23000円意識、好業績銘柄への資金流入が継続
■株式見通し:日経平均23000円意識、好業績銘柄への資金流入が継続
■外資系証券の注文動向:差し引き460万株の買い越し
■前場の注目材料:三菱電、ビル設備一括管理、中小規模向けITシステム提供開始

■日経平均23000円意識、好業績銘柄への資金流入が継続

9日の日本株市場は、こう着ながらも先高観の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場は、税制改革の実施が19年度にずれ込むとの報道を受け売りが先行したが、トランプ大統領の訪中で大規模な商談成立が期待されるなか、引けにかけて上昇に転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の22945円だった。円相場は1ドル113円80銭辺りと前日から横ばい推移となっている。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好からこう着感の強い相場展開が意識されるが、昨日も日経平均はマイナス圏で推移する中で、ソニー<6758>、東エレク<8035>が堅調に推移するなど、好業績の主力銘柄への資金流入が継続している。本日も主力銘柄への海外勢によるインデックス買いが意識されるほか、決算を手掛かりとした物色が強まろう。日経平均は高値圏でのこう着のなか、節目の23000円乗せが意識される。

その他、足元で売り買いが交錯しているソフトバンクG<9984>だが、ADRでも小安く推移している。指数インパクトの大きい銘柄であり、日経平均の重しになる可能性がありそうだ。ただし、米国ではエヌビディアの決算が予定されている。決算への思惑からショートカバーなども入りやすいだろう。その他、トヨタ<7203>、ファナック<6954>、任天堂<7974>、デンソー<6902>、ファーストリテ<9983>、コマツ<6301>、オリンパス<7733>が底堅い展開か。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き460万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り830万株、買い1290万株、差し引き460万株の買い越しとの観測。

10月 31日(火):510万株の売り越し
11月 01日(水):450万株の売り越し
11月 02日(木):540万株の売り越し
11月 06日(月):380万株の買い越し
11月 07日(火):110万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(23563.36、+6.13)
・ナスダックは上昇(6789.12、+21.34)
・NY金は上昇、(1283.7、+7.9)
・シカゴ日経225先物(22945、+5)
・マザーズ指数は上昇、(1129.95、+3.20)

・ソディック<6143>、射出成型機を欧州市場に投入、医療機器など照準、19年
・豊田合<7282>、早大発VBと協業、電気で動くゴム、医療向け商品化
・三菱電<6503>、ビル設備一括管理、中小規模向けITシステム提供開始


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
特になし

<海外>
・10:30  中・消費者物価指数(10月)  1.8%  1.6%
・10:30  中・生産者物価指数(10月)  6.6%  6.9%《HT》

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